カブトムシの幼虫の育て方|必要な飼育用品や基本的な手順【初心者向け】

カブトムシといえば「夏」を生きる昆虫というイメージがありますが、自宅でカブトムシを飼育すれば幼虫や蛹といった状態も確認することができ、一年中を通してカブトムシを楽しめます。

カブトムシは主に子供を中心に絶大な人気を誇っていますが、子供のころには買うことが出来なかった海外産の珍しい品種を飼育する若者やシニア世代の方も沢山いらっしゃいます。

この記事では、カブトムシの幼虫を育てるために必要な飼育用品から基本的な飼育方法まで、カブトムシの幼虫を初めて飼育する方にも分かりやすいように解説していきます。

カブトムシの幼虫を育てるために必要な飼育用品

カブトムシの幼虫を育てるために必要な飼育用品
  • プラケース
  • 発酵マット
  • 霧吹き

プラケース

プラケースの大きさは飼育するカブトムシの幼虫の品種によって異なりますが、幼虫の生育(成長)に悪影響を与えないためにも、必ず高さ10cm以上の物を選ぶようにしてください。

生まれたばかりの小さな幼虫を育てる場合は「プリンカップ」「紙コップ」のような小さな容器でも十分ですが、幼虫が成長するに伴って容器をサイズアップさせる必要があります。

また、発砲スチロールは雌の幼虫が食い破ってしまう可能性があるので使わないでください。

カブトムシの幼虫を複数飼育する場合はワンサイズ大きなケースを用意しましょう。

発酵マット

発酵マットはカブトムシの幼虫の体を保護し、エサにもなる最も重要な飼育用品です。

カブトムシの飼育に使用するマットには「発酵マット」「未発酵マット」がありますが、未発酵マットはカブトムシの成虫に使用するマットであるため、必ず幼虫用の発酵マットを選びましょう。

また、発酵マットには発酵具合によって複数の種類があり、様々なメーカーから販売されていますが、どの発酵マットを使うのが最適かは飼育するカブトムシの品種によって異なります。

発酵マットと未発酵マットの違いはマットに含まれている栄養素の量です。意図的にバクテリアを繁殖させた発酵マットには、幼虫に必要な栄養素が豊富に含まれています。

霧吹き

霧吹きはプラケース内と発酵マットを適切な湿度に保つために必要になります。

カブトムシの幼虫にとって最も危険な存在は“乾燥”です。幼虫は発酵マットから水分を補給しているため、発酵マットが乾燥していると幼虫が水分を補給することが出来ずに死んでしまうのです。

カブトムシの幼虫を育てる基本的な手順

1.プラケースの設置場所を決める

カブトムシの幼虫に適した温度
  • 約20-25℃

カブトムシの幼虫に必要な飼育用品を用意したら先ずはプラケースの設置場所を決めましょう。

カブトムシの幼虫は比較的丈夫であるため、室温が約5-28度の範囲であれば特に問題ありませんが、エアコンのある部屋や直射日光の当たる場所は温度の変化が激しいので避けてください。

2.マットを交換する

カブトムシの幼虫のエサとなる発酵マットは次第に劣化していくため、定期的な交換が必要です。

マットの表面に現れる“黒色のコロコロとした糞”が多くなってきたら交換が必要なサインです。栄養素が抜けた劣化したマットを使い続けていると、幼虫の成長に悪影響を与える場合があります。

発酵マットに「カビ」「コバエ」が発生してしまった場合は除去しましょう。

3.幼虫から蛹(サナギ)へ

生育に特に問題がなければカブトムシの幼虫は約1-2ヶ月程で「蛹室(ようしつ)」と呼ばれる小さな空間を土の中で作りだし、成虫になるまでの期間をその蛹室の中で過ごします。

カブトムシにとって蛹室は命であり、蛹室を崩してしまうと羽化する(成虫になる)ことが出来なくなってしまうため、幼虫が蛹になる時期になったらマットの交換は控えるようにしてください。

誤って蛹室を壊し、カブトムシの蛹を取り出してしまった場合は早急に「人口蛹室」を作る必要があります。※蛹室を作らず土の中に戻してしまうと死んでしまいます。

発酵マットの土壌水分量

カブトムシの幼虫に蛹室を作らせるには、発酵マットの土壌水分量が適切である必要があります。

蛹室は土を固めて作った空間であるため、発酵マットが極端に乾燥していると幼虫が土を固めることができず、蛹室を作ることが出来なくなってしまいます。

そのため、発酵マットが乾燥しすぎないように霧吹き等を使い土壌水分を調節してください。土壌水分量(土に含まれる水分)の目安としては手で土を軽く握って形が残る程度がベストです。

4.蛹(サナギ)から成虫へ

カブトムシの蛹が羽化して成虫になるまでの期間は個体や種類によって若干の差がありますが、約一ヶ月から一ヶ月半ほどで羽化する個体が多い傾向にあります(二ヶ月以上かかる場合もある)。

羽化し始めたばかりのカブトムシは体が柔らかい不完全な状態であるため、体が完全に固まるまでは絶対に衝撃を与えないようにしましょう。衝撃を与えると“羽化不全”を起こす可能性があります。

羽化不全

羽化不全を起こす原因
  • 蛹室が不完全な状態だった
  • 羽化に必要な体力が不足していた
  • 羽化の最中に衝撃を受けた

羽化不全とは、その名の通り“羽化が不完全である個体”のことを指す言葉です。

体表的な症状としては、角曲がり(角が曲がってる)や羽パカ(羽が完全に収まらない)、ディンプル(体に本来は無い凹凸がある)等があります。

羽化不全はカブトムシの種類に合った室温で飼育したり、累代を重ねすぎないように血統を管理することである程度予防することはできますが、完全に防ぐことは難しいとされています。

カブトムシの幼虫を育てる方法【まとめ】

この記事では、カブトムシの幼虫を成虫まで育てる方法についてご紹介しました。

カブトムシを幼虫から育てるのは難しいのではと考える方もいらっしゃると思いますが、手順をキチンと守っていれば羽化が失敗することは殆どなく、誰でも簡単に飼育することができます。

また、この記事で紹介した飼育方法は日本国内に生息するカブトムシの飼育方法であるため、カブトムシの品種(海外産)によっては飼育方法が若干異なる場合がありますので注意してくださいね。

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