ディスカスの繁殖方法|オスとメスの見分け方や産卵させるコツは?

ディスカスを繁殖させて自分好みの模様・体色のディスカスを育てることは、ディスカスを飼育だけでは得ることの出来ない楽しさがあります。

この記事では、ディスカスの繁殖方法に関する情報をご紹介します。

ディスカスを繁殖させるには?

ディスカスの繁殖に必要な飼育用品

  • 隔離用の水槽
  • ライト
  • 産卵床
  • ブラインシュリンプ

ディスカスを繁殖させるには、オスとメスを同じ水槽で飼育し相性を確認する「ペアリング」を行う必要があります。

ディスカスのペアリングの難易度は個体によって大きく異なり、1回で成功するペアもいれば何回繰り返してもペアリングが成功しない相性の悪いペアもいます。

成熟するまで何年?

ディスカスが繁殖可能な状態(成熟)になるには、

  • オス 約2年~2年半
  • メス 約1年半~2年

上記の期間が必要であり、成熟の時間は個体によって若干の違いがあります。

性別の見分け方は?

ディスカスの性別を見た目から見分けることはかなり難しく、ディスカスのブリーダー(専門家)であっても見た目から性別を確実に見分けることはできません。

性別の判明したディスカスを入手したい場合は、既にペアリングが成功しているペアや産卵経験のあるディスカスを購入するしかありません。

ペアリングの方法は?

ディスカスのペアリングをする際は最低でも60cmワイド水槽(60x45x45cm)が必要になり、理想は90cm規格水槽(90x45x45cm)です。

60cmワイド水槽で4-5匹、90cm規格水槽(90x45x45)で8-10匹のディスカスを飼育していると相性の良いオスとメスに求愛行動を取り、求愛が成立するとペアリングは成功です。

また、繁殖期のディスカスはとても神経質になっているので、水槽を設置する場所は人通りが少なく物音がしない出来るだけ静かな場所に設置しましょう。

繁殖行動

ディスカスは気になる繁殖相手を見つけると下記のような繁殖行動(求愛)をとります。

  • 寄り添って泳ぐ
  • 向かい合ってお辞儀をする
  • ブルブルと小刻みに震える
  • ペアでテリトリーを作る(他の魚がテリトリーに入ると攻撃する)
  • ペアで産卵場所の掃除をする

上記の行動が確認された場合はペアである可能性が非常に高いです。ペアが確認されたらペア以外の個体をを別の水槽に移す、またはペアを別の水槽に移し産卵床を設置しましょう。

産卵床がない場合は水槽の表面に産卵をするので特に問題はありませんが、管理のしやすさからできる限り産卵床は使用するようにしてください。

産卵を促進するには?

産卵に適した水質を保つ

ディスカスの産卵を促進するためにはディスカスに適した水質に保つ必要があります。

水質は水温は28℃、PH6前後が最も適しています。

水替えを頻繁に行うとPHが上昇しPHを低く保つことが難しくなるので、水替えは出来る限り行わないようにするのがいいでしょう。しかし、ディスカスはPHが急激に上昇すると水質の変化をキッカケにして産卵を行う傾向があります。

照明(ライト)が重要

ディスカスを産卵させるには照明(ライト)が非常に重要な役割を果たします。

ライトを消して水槽内が真っ暗な状態になるとディスカスがパニックを起こす場合があり、産卵した卵を食べてしまう場合もあるのでライトは24時間をつけっぱなしにしましょう。

一ヶ月は様子を見る

ペアの相性が良いとペアリングをした当日にでも産卵する可能性がありますが、ディスカスの産卵周期はおよそ1ヵ月に1回となっているので、ディスカスが中々産卵をしない場合でもペアを入れ替えたりせずに最低でも1ヵ月は様子を見ましょう。

産卵しなかった場合

ディスカスは主に夕方から夜にかけて産卵をすることが多い傾向にあります。ペアで飼育を始めて1ヶ月以上経過しても産卵が確認できない場合は以下のような理由が考えられます。

  • ペアがオスとメスではなかった
  • 成熟していなかった

上記のような場合はペアは不成立となりますので、新しいペアで再チャレンジしましょう。

産卵から孵化まで

産卵をしたディスカスはとても神経質になっており、ストレスを感じると産卵した卵を食べてしまうこともあるので、水槽を新聞紙等で囲い視線をシャットアウトしてあげましょう。

産卵したら

ディスカスが産卵した卵が受精していれば産卵から2~3日で卵の色が黒色に変化し、産卵後4-5日で孵化します。

受精卵ではない卵は白く変化していますが、親であるディスカスが自分で掃除を行い取り除くので人間は手を出さないようにしましょう。

孵化後

孵化後2~4日の時間が経過すると親のディスカスが分泌する「ディスカスミルク」という稚魚のエサを摂取するために稚魚が親魚の体表付近に集まります。

稚魚が親魚の体表付近に集まるようになってから3~4日の時間が経過すると「ブラインシュリンプ」を食べれるようになりますので、ブラインシュリンプを1日に3-5回与えましょう。

親離れ

生後14日以上経過すると「ディスカスハンバーグ」や「人工飼料」を食べることができるようになりますので、稚魚を親魚とは別の水槽移し親離れをさせましょう。

親離れはとても重要であり、早いうちに親離れをさせないと稚魚がディスカスミルクを食べようと親魚の体表を傷つけてしまうこともあるので早めに隔離をしてあげましょう。

ディスカスの繁殖【まとめ】


ディスカスの繁殖方法【まとめ】

  1. ディスカスのオスとメスを見分けることは出来ない。
  2. 繁殖可能(成熟)には、オスで2~2年半・メスで1~1年半の時間が必要。
  3. 繁殖させるには最低でも60cmワイド水槽(60x45x45cm)が必要。
  4. 孵化直後はディスカスミルクがあるので稚魚にエサは不要。
  5. 稚魚が大きくなったらすぐに親魚と隔離する。
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