日本の固有種である「ギギ」は、地方によって名称が変わり「ギギウ」「クロイガ」「クロサス」「ギンギ」「ググ」と、複数の名称を持つナマズの仲間です。
この記事では、ギギに関する情報をご紹介します。
ギギってどんな魚?
最大全長 |
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35cm |
ギギは、主に琵琶湖や手賀沼等の湖沼や河川等に分布している日本の固有種です。ギギは日本に生息するギギ科の中で最も大型になる品種であり、最大で全長35cm以上に成長します。
ギギは驚いたときに胸鰭棘と基底部の骨をこすり合わせて音を発する習性があり、この音が「ギーギー」と鳴いているように聞こえることから「ギギ」と呼ばれるようになりました。
また、ギギの背ビレと胸ビレには鋭いトゲがあり、トゲの中には僅かながら毒を有しています。
ギギの毒は人間を死に至らしめるような強力な毒ではありませんが、刺される場所によっては患部が腫れ、痛みや痒みが数時間-数日続く場合があります。
ギギのトゲは一度刺さると中々抜けないように釣り針のような返しがついており、刺さると強烈な痛みを伴い大変危険なのでギギに触れる際には細心の注意が必要です。
ギギの寿命は?
ギギの寿命 |
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10-15年 |
ギギの寿命は約10-15年です。
寿命が短い個体は約10年程しか生きることが出来ませんが、寿命が長い個体は15年以上生きることができます。寿命には個体差がありますが、飼育環境によっては寿命を通常よりも長くすることができるでしょう。
ギギの値段は?
ギギの値段 |
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500-2000円 |
ギギの値段は購入するショップにもよりますが、約500-2000円で購入することができます。
ギギのブリード個体を販売してるショップは殆どなく、販売されている殆どの個体はワイルド個体(自然採取個体)であることが大半を占めます。
ワイルド個体はブリード個体に比べて寄生虫や病原菌が付着している可能性が大幅に上がるので、ショップの方でトリートメントされていたのか確認の上購入することオススメします。
ギギの飼い方
ギギの飼育に必要な道具(飼育用品)
- 水槽
- フィルター(濾過器)
- ライト
- カルキ抜き
- 餌(エサ)
飼育に必要な水槽の大きさ
ギギの飼育に必要な水槽の大きさは、最低でも60cm規格水槽が必要になります。
自然下では最大約30-35cmに成長するギギですが、狭い水槽内では20-25cm程の大きさで成長が止まってしまう個体が殆どですので、60cm規格水槽であれば終生飼育が可能になります。
90cm規格以上の水槽であれば余裕を持って飼育することができるので、資金的に余裕があれば90cm規格水槽での飼育をオススメします。
フィルター(濾過器)
ギギが10cm未満の幼魚の場合は、投げ込み式フィルターやスポンジフィルターなどの小さいフィルターで問題ありませんが、ギギが10cmを超えて成魚に近づくにつれてエサを食べる量が増えていき水が汚れやすくなるので、濾過能力が高い上部式フィルターや外部式フィルターが必要になります。
水温・水質管理
ギギに適した水質
- 水温 20-25℃
- PH 6.0-8.0
水温はギギに適した20-25℃をヒーターを使い保つのが理想ですが、ヒーターなしでも飼育することは可能です。
ですが、冬に水凍ってしまうような場所や夏場に水温が30℃を超えるような場所に水槽を設置すると、暑さや寒さで死亡する個体が出始めるので室温の変化が極端に激しい場所に水槽を設置することは避けてください。
餌(エサ)は何をあげる?
ギギのエサは主食に人工飼料を与え、副食にアカムシやメダカなどの生き餌を与えましょう。
人工飼料は栄養バランスに優れているエサですが、野生で育ったギギは人工飼料をエサと認識することができる個体は殆どいませんので、生き餌から徐々に人工飼料に餌付けしていきましょう。
混泳はできる?
ギギの飼育は単独飼育が基本であり、出来るだけ混泳させることは避けてください。
夜行性であるギギは夜中に活発に泳ぎ回る個体が多く、昼行性の魚と相性が悪いです。
それに加えて、ギギには返しの付いた鋭いトゲが付いており、このトゲが暴れた拍子に混泳魚に突き刺さってしまう事故も起こりえますので、鱗の持たない魚(ギギを含むナマズ系)との相性も悪いです。
ギギ飼育【まとめ】
全長 | 35cm |
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寿命 | 10-15年 |
水温/PH | 20-25℃/6.0-8.0 |
遊泳層 | 底層 |
飼育難易度 | ★★★★★ |
繁殖難易度 | ★★★★★ |
混泳難易度 | ★★★★★ |
推奨水槽サイズ | 60cmワイド水槽 |
ギギの持っている鋭いトゲは、人間だけではなく混泳魚にとっても危険なモノですので、もしギギを飼育をお考えの方がいましたらギギの取り扱いには、十分注意するようにしてくださいね。