野生の水草を使うのは少し危険!採取した水草を使う時の注意点

アクアリウムに使うことの多い水草はペットショップで購入する方が殆どだと思いますが、ペットショップで購入しなくても日本の池や川には水草が自生してるので無料で入手することができます。

しかし、野生(池や川)で採取した水草は人が人工的に育てた水草と違ってちょっぴり危険なのです。

この記事では、野生の水草の危険性や野生の水草を使用する際の注意点についてご紹介します。

野生で採取した水草はどうして危険なの?

野生に自生している水草自体は危険なモノではありませんが、水草には様々な生物が住みついているため、野生で採取した水草をそのまま水槽に入れてしまうことは非常に危険な行為なのです。

野生に自生している水草には、高確率で「魚や昆虫の卵」「スネール」「プラナリア」などの害虫が付着しています。害虫が付着した水草を水槽へ入れてしまうと水槽内の環境が一気に変わります。

「野生で採取した水草をメダカの水槽にいれたら水草に付着していたトンボの卵が孵化し、ヤゴにメダカを食べられてしまった」なんてことにもなりかねませんので注意しなくてはなりません。

農薬が付着している可能性もある

池で採取した水草に農薬が付着している可能性は限りなく低いですが、河川で採取した水草には農薬が付着している場合があります。

川の近くに農薬を使用している田んぼなどがある場合、河川へ農薬が流出している可能性があるため、シュリンプなどの農薬に弱い生き物がいる水槽に入れることは避けた方がいいでしょう。

野生で採取した水草は使えない?

野生で採取した水草でも手順を踏むことで水槽内に入れることができるようになります。

その手順というのが「トリートメント」という作業です。トリートメントとは、水草に害虫や農薬が付着している可能性がある時、それらを駆除、浄化するための作業のことをいいます。

トリートメントの仕方

  1. バケツなどの入れ物に水道水を張ってその中に水草を入れ、バシャバシャと軽く洗います。
  2. 枯れてしまっている葉やゴミ、目視できるスネールやプラナリアなどの害虫を取り除きます。
  3. 新しく入れた水道水に最低1週間は水草をいれておき、水は毎日新しい水道水に入れ替える。
  4. 害虫を見つけた場合は取り除き、害虫が確認できなくなればトリートメントは終了。

トリートメントをする期間は長ければ長いほど確実となるため、最低でも1週間は行いましょう。

また、市販のトリートメント材を使用することでトリートメント期間を短くすることもできますが、それをする位ならば水草を購入することをオススメします。

【まとめ】野生で採取した水草は必ずトリートメントを行う

野生の水草をそのまま水槽に入れる行為は非常に危険な行為であり、最悪の場合水槽内の生き物が全滅してしまう可能性もあるので、野生の水草は必ずトリートメントを行ってから使いましょう。

安全に拘りたい方は、実績や信頼のあるアクアショップから購入することが一番でしょう。

また、日本の川や池には「アナカリス」や「マツモ」をはじめとする水草が何十種類と自生していますので、色々探索して沢山の種類の水草を見つけるのが楽しみのひとつですね。

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