インコやオウムを含む鳥類は水浴びが大好きな動物です。鳥類が行う水浴びは主に羽根に付着した汚れを落とす目的で行われますが、体温を調節したり遊び目的で水浴びを行う場合もあります。
水浴びを行うことができない環境で飼育を続けていると彼らはストレスを感じてしまいますし、体の汚れを落とすことができないため、独特の動物臭が発生する原因にもなってしまいます。
この記事では、インコやオウムに水浴びさせる際の注意点や理想的な水浴びの頻度をご紹介します。
インコやオウムに水浴びが必要な理由
体の汚れを落とす
インコやオウムは体に付着した寄生虫や汚れを落とすために水浴びを行う習性があります。
室内でインコやオウムを飼育している場合は寄生虫の心配はいりませんが、室内で飼育していても「埃」や「脂粉」等のゴミや汚れは徐々に蓄積されていくため、定期的な水浴びが必要になります。
ストレスを発散する
水浴びを行うと心の状態を整えてストレスを発散(リラックス)する効果が期待できます。
我々人間がお風呂に入ったり髭を剃ったりすると気分がスッキリするのと同じです。インコやオウムも何となく気分で水浴びをすることもありますし、遊び目的で水浴びをすることだってあります。
水浴びをさせる理想的な頻度
鳥類は発汗しない(汗をかかない)ため、人間よりも体が汚れにくい傾向にあります。故に人間のように毎日お風呂に入る必要がありません。週1回を目安に水浴びをさせてあげれば十分です。
逆にインコやオウムの方から頻繁に水浴びを求めてくる場合は毎日水浴びさせてあげてください。理想的な水浴びの頻度は彼らが決めるモノです。水浴びが嫌いな個体には水浴びは必要ありません。
水浴びをさせる際の注意点
インコやオウムに水浴びをさせる際はお湯ではなく必ず”常温の水”を使用するようにしてください。
鳥類の羽根は常に透明な皮脂膜で覆われています。この皮脂膜は一定の温度に達すると溶ける性質を持っているため、水浴びにお湯を使用すると必要な皮脂膜が洗い流されてしまいます。
羽根の皮脂膜が無くなると羽根が水分を弾くことができなくなってしまい、水浴びをした際に羽根が完全に濡れて飛べなくなる=彼らがストレスを感じる原因になってしまうので注意してください。
水浴びをさせる際は部屋を暖かくする
特に気温が低下する冬場は水浴びをしたことが原因で風邪を引いてしまうことも少なくありません。故に水浴びをさせる際は必ず部屋の温度を約23~28℃に設定しておいてください。
事前に部屋を暖めておくことで体温の低下を防げるので風邪の予防になりますし、濡れた羽根が自然に素早く乾くようになるため、急いでドライヤーを使って羽根を乾かす必要もなくなります。

インコやオウムに水浴びが必要な理由【まとめ】
インコやオウムにとって水浴びは身体的、精神的にも健康を維持するために必要不可欠な行為です。
ただし、水浴びをさせる際はキチンとした環境を用意してあげる必要があります。風邪を引いてしまわないように事前に室温を適温に近づけておき、必ず常温の水を使うことを忘れてはいけません。