セキセイインコの飼い方と注意点|特徴・寿命・種類・値段【まとめ】

人懐っこい鳥として有名な「セキセイインコ」という小型の鳥をご存知でしょうか。

セキセイインコは人間を含め様々な動物と仲良くできる個体が多い傾向にあるため、他の動物と一緒に飼育してもトラブルが起きずらいということから第二のペットとしても人気があります。

この記事では、セキセイインコの寿命や種類等、セキセイインコに関する情報をご紹介します。

セキセイインコってどんな鳥?

セキセイインコの全長
18-23cm

特徴

セキセイインコは社会性が高いため、群れを作り集団で生活することで天敵から身を守っています。群れの規模は数十匹単位の小規模なモノから数百匹を超える大規模なモノまで大小様々です。

また、セキセイインコは「九官鳥」と同じくおしゃべりが大好きな鳥であるため、人間の声やテレビの音声を真似することがあります。過去には100単語を以上を記憶し発声した個体もいたそうです。

性格

セキセイインコの性格
  • 人懐っこい
  • 好奇心旺盛

セキセイインコは人懐っこい性格をした個体が多い傾向にあります。セキセイインコの雛はエサをくれる人間を親と認識するため、雛から大切に育てることで簡単に懐いた手乗りインコにできます。

また、セキセイインコが懐く相手は人間だけではありません。セキセイインコは誰とでも仲良くできるため、相性が良ければ天敵であるはずの猫とも仲良く遊んでいる姿を確認することができます。

性別による性格差

セキセイインコは性別によって性格に差があります。オスは悪戯やモノマネをしたりと活発に活動する反面、時には自分勝手な行動を取ってしまう“やんちゃな性格”の個体が多い傾向にあります。

逆にメスは悪戯やモノマネをする個体は少ないですが、飼い主が留守にしている間も静かに留守番してくれる“大人しい性格”をした個体が多い傾向にあるため、メスはトラブルを起こしずらいです。

セキセイインコの寿命

セキセイインコの寿命
7-10年

セキセイインコは約7-10年で寿命を迎えてしまう個体が多い傾向にありますが、適切な環境(十分な運動と食事の管理)で飼育することによって15年以上生きた個体も確認されています。

セキセイインコの寿命は個体が本来持つ力(生命力)によって大きな差がありますが、短命に終わってしまうセキセイインコは“不適切な環境”が飼育されていた個体が多い傾向にあります。

寿命を延ばすには

セキセイインコの寿命を延ばすために最も大切なのはストレスを与えない環境を用意することです。

特にケージ(鳥かご)の大きさは重要です。ケージが狭いとセキセイインコはストレスを感じますし、ケージ内で十分な運動を取ることができないため、肥満や病気になりやすくなってしまいます。

セキセイインコの最長寿命は“29歳2か月”という記録がギネス記録に残っています。
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セキセイインコの値段

セキセイインコの値段
3,000~50,000円

セキセイインコの値段は種類や販売しているペットショップによって大きな差があります。

セキセイインコの原種に最も近い「ノーマル」は比較的安価で購入することができますが、希少性が高く珍しい「ウイング」や「羽衣」といった改良品種は一般的な品種の二倍以上の値段になります。

セキセイインコの相場(種類別)

セキセイインコの販売価格は主に種類(羽色)によって決定されますが、セキセイインコの価格を決める際に最も重要視されているのは個体の状態(模様の入り方や羽色の濃さ等)です。

そのため、同じ種類のセキセイインコであっても同じ価格で販売されるわけではありません。中でも個体によって外見に差が出る「パイド」「羽衣」といった種類は価格にかなりの差があります。

種類(羽色)販売価格
ノーマル3,000円~
オパーリン4,000円~
ルチノー4,000円~
ハルクイン4,000円~
レインボー4,000円~
パイド4,000円~
ファロー4,000円~
スパングル6,000円~
ウイング6,000円~
アルビノ8,000円~
セルフ8,000円~
ライラック8,000円~
羽衣(ハゴロ)8,000円~
ジャンボセキセイインコ5,000円~
セキセイインコの値段は時期によっても変わります。セキセイインコの繁殖期である春や秋は値段が安くなる傾向にありますが、それ以外の季節は値段が若干高くなります。

躾けの有無で値段が変動する

セキセイインコは人間に懐く鳥ですが、人間と触れ合う機会が少ない環境で成長した個体は人間に慣れていませんし、基本的に大人になったセキセイインコが人間に懐くことはありません(難しい)。

そのため、人間に懐いていない大人のセキセイインコは値段が安くなり、人間に懐いている大人のセキセイインコの値段は高くなります。人間に懐いた個体は「ベタ慣れ」「手乗り」ともいいます。

インコ専門店等、お店によってはトレーニング料金を支払うことでお店で購入した雛を懐いた成鳥になるまで代わりに育ててくれるサービスを行っている所もあります。
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セキセイインコの種類(色変わり)

ノーマル

ノーマルの特徴
  • 緑色の羽色
  • 青色の羽色
  • 黒色の模様

ノーマルはセキセイインコの原種に最も近い品種であり、ノーマルが持つ羽色はグリーン系(緑色×黄色)とブルー系(青色×白色)の二種類が確認されています。

グリーン系は顔回りが黄色で胴体が緑色になっており、頭から尻尾にかけて黒色の模様があります。ブルー系は顔回りが白色で胴体が青色になっており、頭から尻尾にかけて黒色の模様があります。

各色の占める割合が変化している個体(画像のブルー系)は品種改良された個体です。

オパーリン

オパーリンの特徴
  • V字模様
  • 頭部の模様が無い

オパーリンは背中側から見ると羽色と模様の境目が“ローマ字のVのような形”になっています。

オパーリンはノーマルと非常に似た外見をしていますが、ノーマルは頭部から背中にかけて黒色の模様が入るのに対し、オパーリンは頭部から背中にかけて入る黒色の模様が無くなっています。

個体によっては頭部から背中にかけてに入る黒色の模様が残っている場合もあります。

ルチノー

ルチノーの特徴
  • 黄色の羽色
  • 白色の斑点模様
  • 赤色の眼球

黄色の羽色と頬にある白色の斑点模様が特徴的なルチノーは、黄色以外のメラニン色素が全て欠陥している品種であるため、アルビノ(後述)のような赤みを帯びた眼球を持っています。

また、ルチノーは遺伝子の構造上生まれてくる子供の殆どがメスになってしまうため、ペットショップで販売されているルチノーは大半がメスです。オスのルチノーは希少性が高く珍しいのです。

ハルクイン

ハルクインの特徴
  • 背中に入る模様が無い
  • 翼に入る模様が不規則

ハルクインは翼に入った不規則な黒色の模様と多彩な羽色が特徴的です。大半のハルクインは頭部と胸部と背中に全く同じ色が入り、腹部は別の色が入る配色パターンになっています。

先ほど述べたようにハルクインは合計三種類の色を持っている個体が多い傾向にありますが、ホワイト系のハルクインの中には顔回りの羽色が変化した「四色ハルクイン」という珍しい品種もいます。

また、ハルクインは成鳥になってもアイリスリング(アイリング)が生成されることはありません。

アイリスリングとは眼球の白色の部分のことをいいます。セキセイインコの雛はアイリスリングがありませんが、成長に伴って徐々にアイリスリングが生成されていきます。

ファロー

ファローの特徴
  • 淡褐色の模様
  • 赤色の眼球

ファローはセキセイインコの原種が持つ黒色の模様が淡褐色に変化している品種です。

ファローは「イングリッシュ」「ジャーマン」「スコティッシュ」の三種に分類されます。ジャーマンにはアイリスリングがありますが、イングリッシュとシャーマンにはアイリスリングがありません。

アルビノ

アルビノの特徴
  • 白色の羽色
  • 赤色の眼球

アルビノはメラニン色素が全て欠陥している珍しい品種(突然変異個体)です。

アルビノはメラニン色素を持たないという性質上、他の種類のセキセイインコに比べると日光による紫外線の影響を受けやすいため、紫外線が原因となる皮膚病に掛かりやすい傾向にあります。

眼球や皮膚が弱い病弱なアルビノは他種のインコよりも少し寿命が短くなる傾向にありますが、適切な環境で飼育することで他種のインコと同じように長生きします。

レインボー

レインボーの特徴
  • 淡い色の羽色
  • 黄色の顔回り

レインボーは黄色の顔回りとパステルカラーのような淡い色の羽色が特徴的です。

レインボーの羽色や背中や翼に入る模様の濃さは個体によって差があります。レインボーの中でも特に淡い色の羽色と薄い模様を持った個体は「パステルレインボー」といい人気があります。

スパングル

スパングルの特徴
  • 背中や翼に入る模様が薄い
  • 羽根の周りを縁取ったような模様

スパングルはセキセイインコの特徴である“背中や翼に入る黒色の模様”の縁取りのみを残しており、他の大部分(黒色の模様の中央部分)は無くなっています。

スパングルが持つ羽根を縁取ったような模様は個体によって色の抜け具合が異なっています。ノーマルのように黒色の模様が残っている個体から黒色の模様の大半が無くなっている個体まで様々です。

ライラック

ライラックの特徴
  • 淡いバイオレット色の羽色

淡いバイオレット色の羽色を持ったレインボーのことを「ライラック」といいます。ライラックはセキセイインコの種類の中でも特に希少性が高いため、愛好家たちの間でかなりの人気があります。

また、ライラックは他の種類(オパーリンやスパングル等)のセキセイインコにも発現します。オパーリンにライラック発現した場合は「パステルカラーオパーリンライラック」という名称になります。

ライラックは希少性の高さ故に一般的なペットショップで見かけることはありません。

ウイング

ウイングの特徴
  • 頭部や背中の模様が薄い

ウイングは頭部や背中、翼に入る黒色の模様が全体的に薄くなっています。この模様の抜け具合は個体によって大きな差があるため、ウイングの中には模様が殆ど確認できない個体も存在します。

グリーン系の個体は「イエローウイング」ブルー系の個体は「ホワイトウイング」ともいいます。

セルフ

セルフの特徴
  • 背中や翼に入る模様がない

セルフはウイングのように背中や翼に入った模様が薄くなっているのではなく、模様が完全に無い個体のことをいいます。黒色の模様が抜けた部分には黒色の代わりに本来の品種が持つ色が入ります。

スパングルの背中や翼に入る黒色の模様が完全に抜けている場合は「スパングル・セルフ」という名称になります。また、黒色の模様が抜けた部分には黒色の代わりに本来の品種が持つ色が入ります。

パイド

パイドの特徴
  • 不規則に色抜けした羽色

パイドは不規則に色抜けした羽色が特徴的です(パイドは英語で「斑」という意味があります)。

パイドは性質上、頭部と腹部の羽色が全く同じ色になりますが、パイドが持つ斑模様の組み合わせは遺伝子の構造に影響されるため、同一の模様を持った個体が生まれてくる確率は限りなく低いです。

全てのパイドが世界にふたつとないオリジナルな構成の模様を持っています。

羽衣(ハゴロ)

羽衣(ハゴロ)の特徴
  • 潰れた頭部の被毛
  • 逆立った羽根

頭部と背中にある逆立った羽毛が特徴的な羽衣(ハゴロ)は日本で誕生し固定化された品種です。

羽衣は逆立った羽毛が衣のように見えることから名付けられました。羽衣は珍しい品種であるため、一般的なペットショップではあまり見かけませんが、品評会が開催されたりと人気があります。

ジャンボセキセイインコ

ジャンボセキセイインコの特徴
  • 大きな体
  • 前頭部の膨らみ

ジャンボセキセイインコはその名の通り通常のセキセイインコよりも大型(約1.5倍)に成長します。

また、ジャンボセキセイインコは前頭部(おでこ)が盛り上がっているため、少しイカツイ顔付きをしていますが、通常のセキセイインコよりも性格はおっとりとした優しい個体が多い傾向にあります。

セキセイインコの飼い方と注意点

飼育に必要な飼育用品

セキセイインコの飼育に必要な道具(飼育用品)
  • ケージ(鳥かご)
  • パーチ(止まり木)
  • エサ入れ・水入れ
  • ペットヒーター
  • 水浴び用ケース
  • 温湿度計
  • キャリーケージ

セキセイインコの飼育に必須な飼育用品は「ケージ」「パーチ」「食器」「ヒーター」の4つです。

その他の飼育用品に関しては必要に応じて用意するという認識で問題ありませんが、キャリーケージは動物病院へ連れて行く必要がある時に無いと不便なため、是非用意しておきたいところです。

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温度・室温管理

セキセイインコに適切な温度
  • 約20-28℃

セキセイインコは本来“暖かい地域に住んでいる鳥”であり、成鳥であっても気温が15℃を下回るような寒さには耐えることができないため、冬場には暖房器具を使い温めてあげる必要があります。

セキセイインコを多頭飼いしている場合はヒーターが無くてもお互いが密着することで暖を取ることができますが、単独で飼育している場合はそのような方法で暖を取ることができません。

そのため、セキセイインコを単独で飼育している場合は特に室温に注意する必要があります。

また、一度冬越し(冬を経験)をしたセキセイインコならば、地域によってはヒーターが無くても飼育できる場合もありますが、冬越しの経験がないセキセイインコはヒーターが無いと最悪の場合凍死してしまうことも考えられるため、必ずヒーターを使用するようにしてください。

セキセイインコが“震えていたり羽根を膨らませていたら寒いと感じている証拠”です。

ケージの設置場所

ケージの設置場所によってケージ内の室温に差が生じるため、適切な場所を選んでください。

特に直射日光が当たる場所は時間帯によって室温が極端に変化してしまい、セキセイインコが体調を崩す原因になるため必ず“一日を通して室温が変化しずらい場所”を選びましょう。

ケージの掃除

ケージの掃除は主に「ケージ内の掃除」と「ケージ自体の掃除」の二つに分けられます。

ケージ内の掃除の内容はパーチ(止まり木)やフンキリ網に付いた排泄物の掃除、ケージの下に敷いてある糞受けの新聞紙の掃除をするといったことになります。

ケージ内の掃除は1-3日に一度行い、ケージ自体の掃除は2週間-1ヵ月に一度を目安としましょう。

定期的に水浴びさせる

セキセイインコは水浴びをする習性があるため、1-2週間に1回は水浴びの時間を作りましょう。

水浴びの役割は体の汚れを落とすだけでなく“ストレスを発散する(リラックス)効果”もあります。

水浴びさせる時の注意点

セキセイインコを水浴びさせる時は、お湯ではなく必ず“常温の水”を使用するようにしてください。

セキセイインコの羽根には水を弾くために皮脂膜が出来ていますが、水浴びにお湯を使用してしまうと羽根にコーティングされた皮脂膜が溶けて洗い流されてしまいます。

羽根の皮脂が必要以上に洗い流されてしまうと“再度皮脂が分泌するまで羽根が水を弾かなくなる”ため、羽根を乾かすのにも時間がかかりセキセイインコにストレスが溜まってしまいます。

定期的に放鳥する

セキセイインコを小屋のような広い場所で飼育しているなら放鳥は必要ありませんが、一般的なケージで飼育している場合は、ストレス発散のためにも定期的に放鳥させる必要があります。

“放鳥時間は1日15分以上”行うことが理想です。飼い主の都合が合わない時には放鳥させなくても問題ありませんが、あまりにも放鳥させない期間が続いてしまうと運動不足になってしまいます。

運動不足は“肥満の原因となり肥満は病気の原因”となるため注意してください。

毎日の日光浴

セキセイインコは日光浴をする事で「ビタミンD3」が生成することができます。

ビタミンD3にはカルシウムの吸収を助けてくれる効果があるため、体内からビタミンD3が無くなってしまうと摂取したカルシウムを効率的に吸収できなくなってしまいます。

特にセキセイインコを含む小鳥はカルシウムが不足すると“カルシウム欠乏症”等のカルシウム不足に伴う病気を引き起こしやすいため、毎日の日光浴は必要不可欠な時間になります。

日光浴の時間と注意点

セキセイインコに日光浴をさせる時間は“1日約15分程”を目安に行いましょう。

春秋冬の時期に日光浴をさせる場合は特に注意が必要なことはありませんが、夏場に日光浴をさせる場合は熱中症を防ぐために必ず“ケージ内に日陰となる場所”を作るようにしてください。

日光浴は毎日行うことでセキセイインコの生活リズムを整える効果もあります。

規則正しい生活

セキセイインコ本来の生活リズムを守るためにも“朝は明るく夜は暗い環境”で飼育しましょう。

セキセイインコが明るい場所で眠ることは殆どないため、飼い主が遅くまで起きているようだとセキセイインコが眠ることができずに健康に悪影響を与えてしまう場合があります。

そういったことを防ぐためには、毎日決まった時間にケージにタオルや毛布をかけてセキセイインコが眠れるように疑似的に暗い環境を作ってあげてください。

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セキセイインコ【まとめ】

全長18-23cm
寿命7-10年
値段2,000-8,000円
人気度★★★★★
飼育難易度★★★★
オススメ度★★★★★

セキセイインコは小型インコの中で最も人気があると言っても決して大げさではなく、人間に対して攻撃するといった行動を取る事は殆ど無いので“初めて飼うペットとしてもオススメ”な品種です。

何かしらの理由でセキセイインコの雛を飼育することができない場合は、雛ではなく成鳥を購入することも一つの手ですが、雛から飼育することでしか得ることのできない体験も沢山ありますよ。

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