インコやオウムは好奇心旺盛な動物であるため、飼い主さんが何か食べ物を食べていると気になって近寄ってくることがありますよね。そんな時に少しだけといって食べ物を分け与えていませんか？
そういった行為をされている場合は鳥達の健康のためにもやめてあげてください。食べ物の中には人間にとっては無害であっても特定の動物にとっては有害な成分を含んだ危険な食べ物があるのです。
この記事では、インコやオウムに与えてはいけない危険な食べ物と理由について解説していきます。
インコやオウムに絶対に与えてはいけない危険な食べ物
アボカド
アボカドには「ペルシン」という毒性の強い物質が含まれています。この物質は人間に対しては無害ですが、インコとオウムを含む鳥類が摂取すると中毒症状を発症する可能性が極めて高いです。
摂取した量が少ない場合は特に問題が起きない場合もありますが、摂取した量が多い場合は重度の呼吸困難を引き起こし、最悪の場合そのまま亡くなってしまうことも少なくありません。
チョコレート類
チョコレート(カカオ)類には「テオブロミン」や「カフェイン」が含まれています。これらの成分をインコやオウム等の鳥類が摂取すると中毒を引き起こし、消化器系や神経系に障害が起こります。
カフェインは大量に摂取すると我々人間も中毒を引き起こす危険な成分です。特に身体の小さなインコは少しの量でも中毒症状を発症する場合があるため、誤飲しないように注意する必要があります。
ネギ類
ネギ類には「アリルプロピルジスルファイド」という成分が含まれています。アリルプロピルジスルファイドは人間には無害な成分ですが、人間以外の動物にとっては極めて有害な成分です。
アリルプロピルジスルファイドをインコやオウム等の鳥類が摂取してしまうと血液中のヘモグロビン(赤血球)が破壊されるため、摂取した量によっては「溶血性貧血」を発症する場合があります。
生の豆類
生の豆類には「レクチン」という成分が含まれています。レクチンは血液に含まれている赤血球を結合させる効果があるため、大量に摂取してしまうと「嘔吐」や「下痢」等の症状を発症します。
レクチンを含んだ生の豆は人間にも害があり、時には食中毒を起こす可能性のある危険な成分です。
【まとめ】
人間と比べて体の小さな鳥達は有害な成分を少し摂取しただけでも致死量になるため、今まで与えたことが無い食べ物を与える場合は鳥類が食べても安全な食べ物なのか事前に調べることが大切です。
また、インコやオウムの中には「スナック菓子」や「味付きの野菜」等の加工食品を食べようとする個体もいますが、これらの食べ物には塩分や糖分が多く含まれるので絶対に与えないでくださいね。