インコは鳥類の中でも特に人気がある鳥です。ペットとして人気のある全てのインコに共通する特徴としては、主に”声真似が得意で人間に懐きやすい性格”であることが挙げられます。
一般的に「インコ」と聞くと小鳥をイメージする方が多いと思いますが、インコの中にはオウムのように大きな体とクチバシを持った品種も沢山います(全ての品種を集めると全330種以上)。
この記事では、ペットとして人気のあるインコの種類とその特徴(性格)についてご紹介します。
人気度/飼いやすさ共にNo.1!「セキセイインコ」
セキセイインコはインコの中で最も有名な鳥であり、幅広い年代の方に人気があります。セキセイインコが人気である要因は多々ありますが、中でも大きな影響を与えているのは“飼いやすさ”です。
セキセイインコは飼育に必要な道具さえ揃っていれば誰でも簡単に飼育ができますし、人気のある他種のインコよりも身体が小さく噛む力が弱いため、インコに噛まれて怪我をする心配もありません。
また、セキセイインコはお喋りでお調子者な鳥でもあります。「おはよう」や「おやすみ」等の短い言葉は勿論、テレビの音や環境音を真似して飼い主の気を引こうとしてくることもあります。

別名はラブバード!愛情表現が強い「コザクラインコ」
コザクラインコはツガイに対しての強い愛情表現を示すため「ラブバード」とも呼ばれています。
コザクラインコがパートナーと認めて仲良くなる相手は主に同種の異性である場合が多い傾向にありますが、他種で同性のインコや別種族(人間等)をパートナーと認識して慕ってくる場合もあります。
しかし、コザクラインコは先ほど紹介したセキセイインコよりも噛む力が強いため、小さなお子様がいるご家庭での飼育はあまりオススメできません(キチンと躾けが行われている個体なら問題なし)。

白いアイリングが最高にキュートな「ボタンインコ」
ボタンインコはコザクラインコと同様にツガイに対して強い愛情表現を示すことからラブバードとも呼ばれており、カラフルな毛色と目の周りにある白いアイリングが特徴的な小型インコです。
愛情表現が強い鳥(ボタンインコを含む)は人間に懐きやすいというメリットがありますが、愛情表現が強いということは嫉妬深いということでもあります。
故に飼い主に相手にしてもらえないと拗ねてしまうこともありますし、特にボタンインコやコザクラインコは我が強い個体が多いため、自分の思い通りにならないと問題行動を起こす場合もあります。

芸達者でお喋りが得意な「オカメインコ」
鬣のような鶏冠と頬に入ったチークが特徴的なオカメインコはお喋りが得意で芸達者な鳥です。時には音楽に合わせて頭を上下に動かしてリズムを取ったり、音や声のモノマネをする個体もいます。
オカメインコは名前に「インコ」と入っていることから、一般的にはインコであると勘違いされる場合がありますが、正確に分類するとオカメインコはインコではなくオウムの仲間になります。
また、オカメインコはオウムの最小種であるため、インコのような大きさとオウムの特徴である寿命の長さを兼ね備えています。平均寿命は約15年(30年近く生きる場合もある)とかなり長生きします。

インコの中で最も知能が高い大型インコ「ヨウム」
ヨウムはインコの中で最も知能が高い(人間の五歳児相当)鳥です。ヨウムは他種のインコが行うような声真似は勿論、人間の言葉の意味を理解して会話をすることも可能なのです。
頭の良いヨウムとして最も有名なのは「アレックス」です。とある研究チームはアレックスに対して緑ブロック四個、赤ブロックを二個、青ブロックを五個提示し“どの色が五個?”と問いかけました。
すると彼は研究チームの問いに対して“青”と答えたそうです。以上のことからヨウムは数の概念をも理解することができる数少ない鳥であると考えられています(ヨウムの中でもアレックスは別格)。
