インコの飼育に適切な温度と湿度|冬場のヒーター(加温)の必要性

インコは世界中で飼育されている身近な動物であり、日本でも沢山の飼育者がいる大人気な鳥です。

しかし、基本的にインコは温暖な地域に生息する動物であるため、四季があり冬場は極端に気温が低下する日本はインコ達にとって住みにくい地域であることに違いありません。

「インコの飼育にヒーターは必要なのか?」疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、インコの飼育に適切な温度や湿度、冬場のヒーターの必要性についてご紹介します。

インコの飼育に適切な温度と湿度

インコの飼育に適切な温度と湿度はインコの種類や年齢によって大きな差があります。

以下の表は、日本で人気があり飼育者が多いセキセイインココザクラインコ等の温暖な地域に生息する小型インコに適切な温度と湿度を年齢別にまとめて記述したものです。

雛鳥温度:約28~32℃/湿度:約60%
幼鳥温度:約25~30℃/湿度:約55~60%
成鳥温度:約20~25℃/湿度:約50~60%
老鳥温度:約28~32℃/湿度:約60%
病鳥獣医師に相談

健康的な成鳥のインコを飼育する場合は温度23℃前後/湿度55%前後が最も適切な温湿度になりますが、寒さに耐性の無い雛鳥や老鳥を飼育する場合は温度を上げる必要があります(温度:約28~32℃)。

インコが病気を患っている場合は獣医師に判断に従って温湿度を調節してください。

インコの健康を維持するには湿度も大切

インコも人間と同じように風邪やインフルエンザ等の病気に罹ります。病気の原因となるウイルスは空気が乾燥すると活性化するため、湿度を管理してウイルスの活性化を抑える必要があります。

理想的な湿度は約50~60%です。湿度が40%を下回ると“乾燥状態”になりウイルスが活性化してしまいます。逆に湿度が60%を上回るとカビやダニが発生(繁殖)しやすい環境になってしまいます。

冬場のヒーター(加温)の必要性

インコは温暖な地域に生息する動物であるため、冬場はヒーターを使い加温する必要があると思う方も多いと思いますが、必ずしもヒーターが必要という訳ではありません。

「冬越しを一度経験している健康的な成鳥」という条件をクリアしているならば、冬場でもヒーターを使用せずに飼育することができます(気温が氷点下近くまで低下するような地域は例外)。

しかし、条件を満たしていれば絶対に凍死しないという訳ではありません。当然リスクがあります(インコを多頭飼いしている場合はお互いが体を寄せ合うことで暖を取ることができるので比較的安全)。

冬越しを経験していない幼鳥はヒーターを使わないと凍死してしまう可能性が高いため、冬場は必ずヒーターを使いましょう。雛鳥や老鳥は一年を通して加温が必要です。

防寒対策は必須に近い

インコの防寒対策はヒーターの有無に関わらず必ず行うことをオススメします。

ヒーターを使用しない場合は防寒対策を行うことで凍死のリスクを軽減することができますし、ヒーターを使用している場合でも防寒対策を行うことで機器の稼働時間が減り電気代の節約になります。

また、インコの飼育に使用されることの多い一般的なステンレス製のケージには保温効果が殆どないため、完璧に防寒対策を行いたい場合は保温性の高いアクリル製のケージを用意してあげましょう。

簡易的な防寒対策(ケージをビニール袋や毛布等で覆う)でも効果的には十分です。

インコの飼育に適切な温度と湿度【まとめ】

インコに適切な温度は幼鳥や成鳥の場合は約25℃前後、雛鳥や老鳥の場合は約30℃前後と高めです。湿度は約40%を下回ると病気(風邪等)に罹りやすくなるため、約50~60%の範囲に調節してください。

また、健康的な成鳥の場合は約20℃前後の温度でも飼育することができますが、インコが本来生息している環境を再現するためにも、特別な理由がない限りはヒーターを用意してあげたいところです。

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