インコには知名度の高い「セキセイインコ」をはじめ、愛情表現が強いことからラブバードという名称を持っている「コザクラインコ」や「ボタンインコ」等、沢山の種類(330種以上)が存在します。
インコは大きく成長する品種であっても約15cmと小柄で飼いやすいため、必要な飼育用品を揃えることができれば誰でも簡単に飼育することができます(一人暮らしの方にもオススメです)。
この記事では、インコの飼育に必要な道具(飼育用品)と初期費用についてご紹介します。
インコの飼育に必要な道具(飼育用品)
- ケージ(鳥かご)
- パーチ(止まり木)
- エサ入れ・水入れ
- ペットヒーター
- 水浴び用ケース
- 温湿度計
- キャリーケージ
ケージ(鳥かご)
ケージは予算が許す限り大きなサイズの製品を選んでください(小さいとストレスが溜まる)。
ケージの中には綺麗に塗装されている製品もありますが、コザクラインコのように噛む力が強いインコを飼育する場合はペンキで塗装がされていないステンレス製のケージをオススメします。
ペンキで塗装されているケージは見た目は綺麗ですがインコはケージを噛みます。セキセイインコのように噛む力が弱い場合は特に問題ありませんが、噛む力が強いと塗装が剥がされてしまいます。
パーチ(止まり木)
パーチはケージに付属しているため別途購入する必要はありません。パーチの材質は“加工木”や“自然木(ナチュラル)”が一般的ですが、中には“セメント”が素材に使われているパーチもあります。
インコのために一番良いパーチを用意したい場合は「セメントパーチ」がオススメです。セメントパーチにはインコのツメを適度に削る効果があるため、爪切りを使いツメを切る頻度が減ります。
エサ入れ・水入れ
エサ入れ(水入れ)もケージに付属しているため別途購入する必要はありませんが、大きなケージを購入した場合は付属しているエサを入れる容器も大きくて底が深い物である場合が多いです。
インコは体が小さいため、エサを入れる容器の底が深いとエサを食べづらくなってしまいます。そのままでも大きな問題はありませんが、インコのことを想うならば底の浅い容器を用意しましょう。
水浴び用ケース
インコは水浴びをして体を清潔に保つ習性があるため、水浴び用のケーズを用意しましょう。
水浴び用のケースはペットショップでも販売されていますが、桶や洗面台等の水を溜めることができる容器があれば何でも代用することができるため、新たに購入する必要性はあまりありません。
ペットヒーター
インコの多くは温暖な地域に生息しているため寒さが苦手です。成鳥の場合は冬場でも地域によってはヒーター無しでも飼育できますが、生後1年以内の幼鳥の場合はヒーターが必須になります。
ペットヒーターにはウサギやチンチラ等の哺乳類に使用されることの多い「床に設置するタイプ」とインコやオウム等の鳥類に使用されることの多い「空中に設置するタイプ」の二種類があります。
インコの雛を飼育する場合は床に設置するタイプの製品(ホットカーペット等)でも特に問題はありませんが、インコの幼鳥を飼育する場合は空中に設置できる製品(保温電球等)を使用してください。
温湿度計
小型インコに分類される鳥類はオーストラリア等の温暖な乾燥地帯に生息しているため、日本でインコを飼育する場合はインコが本来生息している環境(温度・湿度)に近づける必要があります。
温湿度計は無くても感覚で室温(湿度)を管理することができますが、初めてインコを飼育する初心者の方は正しい飼育を身に着けるためにも用意しておきたいところです。
キャリーケージ
キャリーケージは必ずしも必要な飼育用品ではありませんが、不意の事故でインコが怪我をしてしまった際には病院に連れていく必要があるため、キャリーケージが無いと不便に感じると思います。
また、インコを定期検診に連れていきたい方の場合は通院する際にも役に立ちます。キャリーケージを備えておいて損はありませんので、特別な理由が無い限りは是非用意してあげたいところです。
インコの飼育に必要な初期費用の相場
- 約9200円
インコの飼育に必要な飼育用品を平均的な相場で買い揃えると約13200円の初期費用が必要です。
道具 | 価格 |
---|---|
ケージ | 3,000~5,000円 |
パーチ | 300~500円 |
エサ入れ・水入れ | 300~500円 |
ペットヒーター | 2,000~3,000円 |
水浴び用ケース | 300~500円 |
温湿度計 | 1,000~2,000円 |
キャリーケージ | 3,000~5,000円 |
インコの飼育に必要な道具(飼育用品)【まとめ】
小型インコ(セキセイインコやコザクラインコ等)であれば1万円程で飼育に必要な飼育用品を全て買い揃えることができますが、生体価格と月々のエサ代と電気代があることを忘れてはいけません。
また、インコの健康を気遣うならば定期健診を受けさせる必要がありますし、不意の事故でインコが怪我をしてしまった際も病院へ連れていく必要があるため、余裕を持った飼育をしてくださいね。