ボタンインコの飼い方と注意点|特徴・寿命・種類・値段【まとめ】

カラフルな毛色と目の周りを縁取った白いアイラインが特徴的なボタンインコは、人間に対して懐きやすくコミュニケーション取れることからペットとして人気があります。

しかし、ボタンインコは近しい存在である「コザクラインコ」と比べると少し神経質で臆病な個体が多い傾向にあるため、正しい知識を持って飼育にチャレンジすることが大切です。

この記事では、ボタンインコの寿命や種類等、ボタンインコの飼育に関する情報をご紹介します。

ボタンインコってどんな鳥?

ボタンインコの大きさ
14-15cm

特徴

ボタンインコは赤いクチバシと色鮮やかなでカラフルな毛色、名前の由来となっている目の周りを囲った白色のアイリングが特徴的です。

日本では主に「キエリクロボタンインコ」と「ルリコシボタンインコ」の二種類が多く流通していますが、どちらの品種も“ボタンインコ”という同一の名前で統一されていることが殆どです。

性別

ボタンインコは見た目で性別を見分けることはできません。ボタンインコの性別を判断するためには、交尾や産卵を確認するか尾羽や風切り羽をDNA分析する必要があります。

ラブバード

ボタンインコは、パートナーとの仲がとても良いことからラブバード”とも呼ばれています。

ボタンインコはパートナーと認めた相手に対しては寛容になりますが、パートナーと認めた相手以外に対しては警戒心が強く時には攻撃的な行動を取る事もあります。

ボタンインコが相手をパートナー”と認める相手は異性であることが殆どですが、相性が良ければ自分と同姓の相手や異種の動物をパートナーと認めることもあります。

ボタンインコの寿命

ボタンインコの寿命
10-15年

ボタンインコは約10-15年程で寿命を迎えてしまう個体が多い傾向にありますが、ボタンインコに適した環境で飼育することで中には20年以上生きた個体も確認されています。

ボタンインコは他のインコと比べると神経質でストレスを溜め込みやすいため、ボタンインコを長生きさせるためには出来るだけ限りストレス感じさせない環境で飼育することが大切です。

ボタンインコの値段

ボタンインコの値段
8000-13000円

ボタンインコは、生まれてからの期間や種類(カラー)によって値段に大きな差があります。

ボタンインコの原種である「ノーマルボタンインコ」は約8000程で購入することができますが、流通量が少ない「ブルーボタンインコ」や「シロボタンインコ」は通常よりも値段が高くなります。

ボタンインコの種類(色変わり)

ノーマルボタンインコ

ノーマルボタンインコの特徴
  • 赤色のクチバシ
  • カラフルな羽色(緑色・黄色・オレンジ色・黒色等)

ノーマルボタンインコはボタンインコの原種であり、羽色は緑色や黄色、オレンジ色であることが殆どですが、中には頭部が黒色や茶色になっている普通とは少し変わった個体も存在します。

ブルーボタンインコ

ブルーボタンインコの特徴
  • ピンク色のクチバシ
  • 黒色の頭部
  • 青色の羽色

ブルーボタンインコの青色の羽色は個体によって差があります。通常よりも濃い青色(青黒い)を持っている個体は「コバルトブルーボタンインコ」といい非常に人気があります。

シロ(白)ボタンインコ

シロ(白)ボタンインコの特徴
  • 黄色のクチバシ
  • 水色の下腹部と白色の胸回り
  • 白色・グレー色の頭部

シロボタンインコは個体によって大きな差があります。シロボタンインコの下腹部は水色になっている個体が多い傾向にありますが、中にはパステルブルーのような透き通った色の個体もいます。

同様に頭部の色も白色からグレー色まであるため、個体によって様々な配色パターンがあります。

ボタンインコの飼い方と注意点

飼育に必要な飼育用品

ボタンインコの飼育に必要な道具(飼育用品)
  • ケージ(鳥かご)
  • パーチ(止まり木)
  • エサ入れ・水入れ
  • ヒーター
  • 体重計
  • 体温計
  • オモチャ
  • 水浴び用容器
  • キャリーケージ

ボタンインコの飼育に必須な飼育用品は「ケージ」「パーチ」「食器」「ヒーター」の4つです。

その他の飼育用品に関しては必要に応じて用意するという認識で問題ありませんが、キャリーケージは動物病院へ連れて行く必要がある時に無いと不便なため、是非用意しておきたいところです。

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温度・室温管理

ボタンインコに適切な温度
  • 約26-28℃

ボタンインコは本来温暖な地域に住んでいるため、気温が低い日本で飼育する場合はエアコンやヒーター等の暖房器具を使い“ボタンインコが快適に過ごせる室温”を保つ必要があります。

気温が15℃を下回らないという条件が整えばヒーターを使わなくても問題ありませんが、冬の夜に気温が15℃を下回らない地域は極一部だけですので“冬場は加温が必須に近い”といってもよいでしょう。

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ケージの掃除

ボタンインコはトイレの場所を覚えることができないため、犬や猫のようにトイレの場所を掃除するのではなく、ケージ全体を掃除しなくてはいけません。

具体的な掃除をする場所は、主に「糞受けの掃除」と「ケージの掃除」の二つがあります。

糞受けの掃除は“新聞紙を新しい物に取り換える”という簡単な作業なので、ケージを衛生的に保つためにも毎日行いましょう。毎日行うことが難しい場合は2-3日に1回のペースでも大丈夫です。

ケージの掃除は“ケージ自体に付着した排泄物の掃除”であるため、ケージが汚れていると感じたら掃除を行いましょう。ケージの掃除は約2週間-1ヵ月に1回が目安になります。

噛み癖・鳴き癖

ボタンインコは、飼い主に対して何か要求がある時に飼い主のことを甘噛みすることがあります。

ボタンインコが甘噛みをする時は主に”何かしらを要求(おやつが欲しい等)している合図“ですが、甘噛みをした後にその要求に応じてしまうことを繰り返していると、ボタンインコは甘噛みをすると自分の要求が通る”と覚えてしまい、噛み癖が付いてしまうことがあります。

特にボタンインコは他の小中型インコと比べると噛む力が強く、甘噛みが悪化して本噛みになるとかなり痛いため、絶対に噛み癖が付かないように気を付けましょう。

これらは噛み癖だけではなく、鳴き癖も同様であるため気を付けてください。

定期的に水浴びさせる

ボタンインコは水浴びをする習性があるため、定期的に水浴びをさせる時間を作りましょう。

水浴びは体の汚れを落とし清潔を保つために必要となる行為ですが、その他にも水浴びを遊びとして行うことで、ボタンインコに溜まった”ストレスを発散しリラックスする効果”も期待できます。

水浴びをさせる頻度

ボタンインコに水浴びをさせる頻度に特に決まりはないため、1週間に1回を目安としてください。

ボタンインコの中には水浴びが嫌いな変わった個体もいます。水浴びは体の清潔を保つためにも出来る限り行いたいですが、そういった個体に無理やり水浴びをさせるといった必要はありません。

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定期的に放鳥する

ボタンインコを小屋のような広い場所で飼育している場合は放鳥する必要はありませんが、一般的なケージで飼育している場合は、運動不足を予防するために定期的に放鳥させる必要があります。

ボタンインコに放鳥する時間は“1日約15-60分”目安をにしてください。

飼い主の都合上それが出来ない場合は無理に放鳥させる必要はありませんが、放鳥させていない期間が長いとボタンインコにストレスが溜まってしまうだけでなく“肥満や病気の原因”にもなります。

毎日の日光浴

ボタンインコは日光浴をすることで体の中で「ビタミンD3」を作る事ができるため、ボタンインコに健康的で居てもらうためには毎日の日光浴は必要不可欠となります。

日光浴で作られるビタミンD3には“摂取したカルシウムの吸収を手助けしてくれる効果”があるため、カルシウム不足に伴う病気を発症しやすいボタンインコには特に必要となる成分なのです。

日光浴の時間と注意点

ボタンインコに日光浴をさせる時間は“1日15-30分”を目安にしてください。

また、真夏日に日光浴を行う場合は必ずケージ内の一部に日陰が出来るように調節しましょう。

ボタンインコは温暖な地域に住んでいることから暑さにはある程度の耐性がありますが、夏場の日光浴は熱中症になってしまう可能性が高く危険なので特に気を付けてください。

ボタンインコ飼育【まとめ】

全長14-15cm
寿命10-15年
値段8,000-13,000円
人気度★★★★
飼育難易度★★★★★

ボタンインコは「セキセイインコ」等のクチバシの小さなインコと比べると桁違いに噛む力が強いため、噛み癖が付かないように甘やかさずキチンと躾けをすることが何よりも大切になります。

また、ボタンインコは神経質な性格からストレスを感じやすいため、ボタンインコの飼育にチャレンジする際には出来る限りストレスを感じないような静かな環境を用意してあげてくださいね。

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