インコやオウム等、ペットとして鳥を飼うからには健康的で長生きしてほしいですよね。しかし、間違った方法で飼育を続けていると病気になってしまう可能性が高くなってしまいます。
この記事では、セキセイインコ、コザクラインコ、ボタンインコ、オカメインコ等、ペットとして飼育されている鳥類が罹りやすい主な病気の症状と原因についてご紹介します。
鳥(インコ・オウム)が罹りやすい病気
かぜ症候群
- 鼻水
- くしゃみ
- 咳
かぜ症候群は、皆さんご存知の通りウイルスが原因となって発病します。
かぜ症候群の原因となるウイルスに感染すると体はウイルスに対して抵抗できるように免疫を作りますが、ウイルスは時間をかけて変異するため完全に防ぐことはできません。
以上の理由からワクチン等を使用して予防することは不可能です。予防方法としては、飼い主が家の外から持ち込んだウイルスをペットの鳥に接触させないように気を付けましょう。
疥癬症
- クチバシの変化
- 皮膚の変化
- 痒み
疥癬症は、ダニの仲間のトリヒゼンダニが原因となって発症します。
疥癬症を発症すると皮膚やクチバシの表面が鱗のようにガサガサとなって白色に変化します。疥癬症が自然治癒することは無いため、動物病院で駆虫薬を使い治療する必要があります。
疥癬症の予防方法としては、トリヒゼンダニの発生源とならないようにケージ内を清潔に保ち、トリヒゼンダニに寄生されている動物にペットの鳥を近づけないことが大切です。
毛引き症
- 羽根を引き抜く
毛引き症とは、鳥が自ら自分の羽根を抜いてしまう症状のことをいいます。
毛引き症を発症する原因は様々です。精神的なことや栄養不足が原因となる場合もありますし、ダニや寄生虫が原因となる場合もあります。その他にも羽根の状態が気になった時や羽根を抜くこと自体が癖になっている場合もあるため、原因を特定することが難しい病気です。
そ嚢炎
- 欠伸
- 嘔吐
- 下痢
鳥(インコやオウム)には、喉の下に「そ嚢(のう)」という消化器官があります。
そ嚢は袋状になっており、食べた物を一時的に貯めておく役割を担っていますが、そ嚢の中に細菌や真菌、原虫が侵入するとそ嚢が炎症を起こし、そ嚢炎を発症してしまいます。
そ嚢炎の原因は様々ですが、飼育している環境や与えたエサが原因となって発症する場合が多いため、衛生的な環境で飼育することが何よりの予防法になります。
熱中症
- 身体の脱力
- 意識朦朧
熱中症は体温の上昇に対して体に備わった体温を下げる機能が間に合わない時に発症するため、気温が高い夏場に日光浴をさせていると症状が出やすい傾向にあります。
鳥にとって日々の日光浴は健康維持のために必要な時間ですが、熱中症の原因となってしまうことが多いため、日光浴をさせる際は鳥が自由に日陰へ移動できる状況を作り予防しましょう。
【まとめ】環境が病気の原因となる
この記事では、鳥(インコ・オウム等)が罹りやすい病気をピックアップしてご紹介しました
これらの病気の他にも、オウム病やオウム類嘴・羽毛病(PBFD)等、鳥に罹る可能性のある病気は全部で20種類以上確認されているため、病気は予防することが大切になります。
鳥が罹る病気の中には予防することが難しい病気もありますが、基本的には衛生的な環境で正しい知識を持って飼育することで殆どの病気を防ぐことができるため、飼育している鳥の習性や生態を理解し、鳥たちにとって快適な環境を用意してあげてくださいね。