チンチラの飼い方と注意点|特徴・寿命・種類・値段【まとめ】

チンチラは日本で見かけることの少ない珍しい動物でしたが、近頃ではチンチラをペットとしての飼育する人の数も多くなってきています。ペットショップで見かける機会も増えましたね。

しかし、犬や猫等の人気の高い動物と比べるとチンチラは飼育者の数も情報も圧倒的に少ないため、飼育に挑戦する前にチンチラに関する知識を付けておかなければいけません。

この記事では、チンチラの寿命や種類等、チンチラの飼育に関する情報をご紹介します。

チンチラってどんな動物?

チンチラの全長
20-30cm

特徴

丸い体に小さな手足、滑らかな毛皮が特徴的なチンチラは社会性が高い動物です。野生のチンチラは一夫多妻の家族から成る小規模な群れを作り集団で行動することにより天敵から身を守っています。

また、チンチラは過酷な地域(山地の岩場〈 標高3000-5,000メートル〉)に生息しているため、他の動物よりも優れた運動能力を持っています。時には垂直方向に1m以上跳躍することができるほどです。

性格

チンチラの性格
  • 臆病
  • 頭が良い

チンチラは“小型哺乳類としては知能が断トツに高い”ため、時間をかけて教えることでお手やお座りといった犬が覚えるような芸も覚えることもできます。

しかし、知能が高い故に臆病で警戒心が強い個体が多い傾向にあるため、チンチラを人間に懐かせるためには徐々に信頼関係を築いていく必要があります(怖がらせたり驚かせると嫌われます)。

性別による違い

チンチラはオスよりもメスの方が体が大きく成長する傾向にあります。通常のチンチラの大きさは約20-30cm程である場合が殆どですが、メスの中には35cmを超える大型に育つ個体も存在します。

絶滅危惧種

チンチラは野生に生息する個体数が非常に少ないということから“絶滅危惧種”に登録されています。

チンチラの毛皮は他の動物よりも圧倒的に艶があり、とても滑らかな触り心地をしているため「最高級品の毛皮」として人気が高いです。毛皮の品質の良さこそチンチラが絶滅危惧種である所以です。

チンチラの寿命

チンチラの寿命
10-15年

チンチラの平均寿命は犬や猫と同等の約13年と小型哺乳類としてはトップクラスの寿命を持っています。適切な環境(運動量・食事バランス)で飼育することで15年以上生きた個体も確認されています。

また、野生のチンチラは有害な寄生虫に侵されて体調を崩してしまったり、天敵となる猛禽類に襲われてしまうことが多いため、寿命は約5-6年と飼育されているチンチラよりもかなり短くなります。

チンチラの最長寿命は“29年と229日”という記載がギネス記録に残っています。

チンチラの値段

チンチラの値段
25,000-100,000円

チンチラの値段は種類(毛色)や販売しているペットショップによって大きな差があります。

流通量の多い「スタンダード」や「シナモン」といった種類は比較的安価で購入できますが、希少性が高く流通量の少ない「バイオレット」や「アルビノ」といった種類は二倍以上の値段になります。

チンチラの相場(毛色別)

チンチラの相場は主に毛色によって決定されますが、同一種は全て同じ値段という訳ではありません。チンチラの値段を決定する際に最も重要視されるのは個体の状態(毛色の発色や毛並み)です。

状態が良い個体は平均的な相場よりも高い値段で販売されます。逆に状態が悪い個体は平均的な相場よりも安い値段で販売されるため、同一種であっても何倍もの値段差ができる場合もあります。

種類(毛色)販売価格
グレー25,000~40,000円
サファイア35,000~50,000円
シナモン35,000~50,000円
ベージュ45,000~60,000円
ブラックベルベット45,000~60,000円
ブラウンベルベット45,000~60,000円
ブラックエボニー50,000~80,000円
ブラウンエボニー50,000~80,000円
ホワイト60,000~80,000円
パール60,000~80,000円
パイド60,000~80,000円
バイオレット60,000~80,000円
アルビノ60,000~80,000円
上記の表はチンチラの平均的な相場のまとめですが、先ほども述べた通りチンチラは個体によって値段差があるため、既述の相場と実際の価格にズレがある場合もあります。

チンチラの種類(色変わり)

グレー

グレーの特徴
  • 灰色の毛色
  • 白色のお腹

灰色の毛色と黒一つない真っ白なお腹が特徴的なグレーはチンチラの原種に最も近い品種であり、チンチラの種類の中でも特に人気のある体表的なカラーです。

グレーはチンチラの原種に最も近いということもあり、他種(別の毛色)のチンチラよりも品種改良を重ねられていないため、他種のチンチラよりも体が丈夫で長生きしやすい傾向にあります。

別名「スタンダード(グレー)」ともいいます。

サファイア

サファイアの特徴
  • 薄灰色の毛色

サファイアはグレーよりも薄い灰色の毛色が特徴的です。グレーとサファイアは見た目が似通っていますが、サファイアの特徴が出ている個体ならば比較的簡単に見分けることができます。

また、サファイアとバイオレット(後に紹介)が持つ遺伝子は劣化遺伝子であるため、同じ劣化遺伝子を持つ個体同士でしか繁殖することができません。劣化遺伝子を持つ種類は希少性が高くなります。

サファイアの中には極稀に若干の赤みを帯びた眼球を持っている個体もいます。

バイオレット

バイオレットの特徴
  • 青紫色の毛色
  • 白色のお腹

バイオレットは透き通った青紫色の毛色が特徴的であり、特に人気のある品種のひとつです。

バイオレットは個体によって毛色に若干の違いがあります。グレーのような灰色に近い毛色をした個体からバイオレット特有の青紫色の毛色をした個体まで、毛色は個体によって様々です。

バイオレットは「サファイア」と似た毛色をしていますが、バイオレットはサファイアよりも紫色が強く発色しているため、両種をキチンと観察することで見分けられます。

シナモン

シナモンの特徴
  • シナモン色の毛色
  • 茶色・赤色の眼球

シナモンはグレーよりもメラニン色素が薄いため、毛色から黒味が消えて茶色みが強く出ています。

シナモンは個体によって毛色に若干の違いがあります。白色に近い薄いシナモン色をした個体から茶色に近い濃いシナモン色をした個体まで、毛色は個体によって様々です。

シナモンはメラニン色素が薄いため、眼球が茶色く赤みを帯びた色になっています。

ベージュ

ベージュの特徴
  • シナモン色の毛色
  • 黒色の眼球

シナモンは茶色の眼球が特徴的ですが、個体によっては黒色の眼球を持っている場合があります。

そういった個体を差別化するために、名称(名前)が「ベージュ」に変わります(同じ名称のまま同一種として販売されている場合もあります)。ベージュとシナモンの大きな違いは眼球の色のみです。

別名「シャンパン」ともいいます。

ブラウンエボニー

ブラウンエボニーの特徴
  • 茶色の毛色
  • 赤みを帯びた眼球

ブラウンエボニーはシナモンやベージュよりも濃い茶色の毛色が特徴的です。

ブラウンエボニーの毛色の濃さは個体によって大きな差があります。シナモンのような明るい色は「ライトパステル」と呼び、それよりも濃い色は「ダークパステル」「タン」と呼ばれています。

ブラウンベルベット

ブラウンベルベットの特徴
  • 薄茶色の毛色
  • 白色のお腹
  • 赤みを帯びた眼球

ブラウンベルベットはブラウンエボニーと似た茶色の毛色を持っていますが、ブラウンベルベットは腹部が白色になっているため、お腹側の毛色を確認することで簡単に見分けることができます。

ブラウンベルベットの毛色の濃さは個体によって差がありますが、一般的にはブラウンエボニーよりも薄い色をした個体が多い傾向にあります(中には濃い茶色を持った個体もいます)。

ブラックエボニー

ブラックエボニーの特徴
  • 黒色の毛色

ブラックエボニーは手足と鼻先以外の全てが真っ黒な色に染まっています。

ブラックエボニーは個体によって毛色に若干の違いがあります。灰色に近い色をした個体からブラックエボニーという名に相応しい真っ黒な色をした個体まで、毛色は個体によって様々です。

ブラックエボニーは毛色が濃い(黒い)個体ほど人気があります。

ブラックベルベット

ブラックベルベットの特徴
  • 黒色の毛色
  • 白色のお腹

ブラックベルベットはブラックエボニーのような黒色の毛色をしていますが、ブラックエボニーのように全身が同じ色で統一されるのではなく、胸部からお腹にかけて毛色が白色になっています。

ブラックベルベットは個体によって毛色に若干の違いがあります。グレーのような薄い毛色をした個体からブラックエボニーのように真っ黒な毛色をした個体まで、毛色は個体によって様々です。

ブラックエボニーと同様にブラウンベルベットも毛色が濃い個体ほど人気があります。

ホワイト

ホワイトの特徴
  • 白色の毛色

ホワイトは全身の毛色が真っ白に染まっていることからその名の通り「ホワイト」と呼ばれていますが、個体によっては耳の縁取りに黒色が残っている場合もあります。

ホワイトは個体によって毛色に若干の違いがあります。白色の毛色がグレーのように少し薄暗くなっている個体からホワイトという名に相応しい真っ白な色を個体まで、毛色は個体によって様々です。

毛色が白色であっても眼球が赤色の場合は別種の「アルビノ」という種類になります。

パール

パールの特徴
  • 白色の毛色
  • 銀灰色の模様

パールはベースである白色の毛色に入った不規則な銀灰色の模様が特徴的です。

パールの毛色と模様の比率や入り方には個体によって差があるため、一概にどのような模様になるとは言えませんが、頭部や顔回りの近くが銀灰色になる個体が多い傾向にあります。

別名「モザイクホワイト」ともいいます。

アルビノ

アルビノの特徴
  • 白色の毛色
  • 赤色の眼球

アルビノはホワイトと同じ白色の毛色をしていますが、アルビノの眼球は真っ赤に染まっています。

アルビノは遺伝子の疾患によりメラニン色素を一切持っていないため、他の種類のチンチラと比べると視力が悪い個体が多い傾向にあり、紫外線が原因となる皮膚病にかかりやすい傾向にあります。

別名「ルビーホワイト」ともいいます。

チンチラの原種に最も近いグレーと比べると寿命が少し短くなる傾向にありますが、適切な環境(強い紫外線を遮断)で飼育することによって他種と同じように長生きします。

パイド

パイドの特徴
  • 不規則な斑模様

体に入る不規則な斑模様が特徴的なパイドは全ての個体がオリジナルな模様を持っています。

パイドが持って生まれてくる毛色と模様は完全にランダム(遺伝子影響)であるため、個体によって毛色と模様に大きな違いがあります。故に毛色と模様が全て一致した個体を見つけるのは困難です。

パイドは英語で「斑」という意味があります。

チンチラの飼い方と注意点

飼育に必要な飼育用品

チンチラの飼育に必要な道具(飼育用品)
  • ケージ
  • 床材
  • 回し車
  • 巣箱
  • 齧り木
  • ペットヒーター
  • エサ入れ・給水ボトル
  • 砂・砂浴び用容器
  • キャリーケージ

チンチラの飼育に必須な飼育用品は「ケージ」「床材」「回し車」「ヒーター」の4つです。

その他の飼育用品に関しては必要に応じて用意するという認識で問題ありませんが、全ての飼育用品には必要となる理由があるため、余程の理由が無い限りは全ての飼育用品を揃えましょう。

以下の記事では、チンチラの飼育に必要な道具(飼育用品)と初期費用について紹介しています。

チンチラの飼育に必要な道具(飼育用品)と初期費用【まとめ】
チンチラの飼育に必要となる道具(飼育用品)と初期費用をご紹介します。各種飼育用品が必要となる理由についても簡潔に説明しているため,チンチラの飼育用品について知りたい方は必読です。

金網やスノコは取り外す

チンチラ用のケージには“ケージの底面にフン切りの役割を持った金網やスノコ(フン切り)”が組み込まれていることがあります。もしフン切りが付属していた場合は取り外すことをオススメします。

フン切りはチンチラの排泄物をケージの下に落とす役割があるため掃除が楽になりますが、フン切りに空いている隙間にチンチラの足が挟まり転倒してしまうとチンチラが骨折する可能性があります。

小動物であるチンチラは全身の骨が細く脆いです。少しの衝撃が加わっただけでも骨に亀裂が入ったり折れてしまうこともあるため、危険な要素は極力取り除きましょう。

温度・室温管理

チンチラに適切な温度
  • 約17-23℃

チンチラは体温調節が苦手なため、冷暖房設備を使って室温を約20℃前後に保つ必要があります。

特に気温が上がりやすい夏場は「食欲不振」や「熱中症」等の体調不良を引き起こしやすいですし、逆に冬場は極端に気温が下がるため、チンチラが冬眠を始めてしまう可能性が一気に高くなります。

疑似冬眠

チンチラは極端な寒さにも弱いため、室温が氷点下近くになると疑似冬眠を始めます。

冬眠という言葉を聞くと「安全に冬を越すために行う」とイメージする方が多いですが、冬眠状態に入ってしまうとそのまま凍死してしまう可能性が高いため、絶対に冬眠させてはいけません。

疑似冬眠=仮死状態(低体温症)です。疑似冬眠を開始してから30分以内であれば暖めることで生き返る可能性がありますが、1時間を超えると生存率が一気に下がります。

定期的に砂浴びさせる

チンチラは砂浴びをする習性があるため、定期的に砂浴びをさせてあげましょう。

砂浴びには体に付着した汚れを落とす効果があります。その他にもチンチラは砂で遊ぶことでストレスを発散(リラックス)するため、砂浴びが出来る環境を必ず用意してあげてください。

また、砂浴びに使用する砂は徐々に汚れが溜まっていきます(砂浴び中に糞尿をすることもある)。汚れた砂で体を洗っても意味がありませんので、様子を見ながら時々砂を交換する必要があります。

定期的に部屋で運動させる

大きなケージでチンチラを飼育している場合は特別に部屋で運動させる必要はありませんが、一般的な小さなケージを使用している場合は運動不足を防止するために定期的に部屋で運動させましょう。

運動させる時間は“1日30分以上”が理想です。飼い主の都合に合わせて運動させる形でも構いませんが、ケージに閉じ込められてるチンチラはストレスを感じているということを忘れないでください。

部屋に放す時の注意点

チンチラが起こす問題行動
  • 部屋中を齧る
  • 部屋中で糞をする

チンチラはウサギハムスターと同じ齧歯類であるため、部屋中の物を所かまわず齧りますし、チンチラには特定の場所でトイレをする習性もないので部屋の至る所で糞をします。

そのため、チンチラを部屋に放す時は“絶対に目を離してはいけません”。チンチラから目を離すと部屋中の物を傷つけてしまうだけでなく、チンチラに身に危険が及ぶ可能性も高くなります。

電源コードは特に危険

チンチラから目を離していると齧ったプラスチックを誤飲してしまったり、金属を齧った結果歯を悪くしてしまったりと様々な問題が起きる可能性がありますが、中でも電源コードは特に危険です。

実際にチンチラが電源コードを齧って大怪我してしまった事例も報告されています。こういったことが起きないように注意するのは勿論、電源コードの保護カバーを装着する等の対策も行いましょう。

規則正しい生活

チンチラは夜行性の動物です。夜行性の動物にとって規則正しい生活とは、日中に眠り夜に起きて活動することであるため、眠っている日中は出来る限り構わないようにしてください。

遊びたいからといって睡眠を阻害してしまうとチンチラは大きなストレスを感じます。チンチラにストレスが溜まる行為を続けていると信頼関係の構築に失敗(嫌われる)する可能性が高いので注意しましょう。

チンチラと遊べる時間帯

チンチラと遊びたい時はチンチラが起きている時間帯(夕方から夜)遊んであげると良いですが、チンチラの中には夜行性であるのにも関わらず日中にも活動する昼行性の個体もいます。

昼間に起きているチンチラは飼い主とコミュニケーションを取るために自身の生活リズムを飼い主の生活リズムに合わせているため、昼間でもチンチラが起きているならば沢山遊んであげましょう。

チンチラ飼育【まとめ】

チンチラは適切な環境で飼育することによって犬や猫よりも長生きすることができますが、本来は涼しい環境に生息する動物であるため、体調を崩さないように室温をキチンと管理してあげましょう。

また、チンチラはコミュニケーション能力に優れています。日頃から愛情をもって接してあげれば必ず懐いてくれますので、日常の癒しとしてチンチラを飼育してみてはいかがでしょうか。

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