チンチラを長生きさせる秘訣|チンチラの寿命の目安とは【年齢換算表】

チンチラは「ウサギ」「モルモット」と同じ齧歯目に分類される動物ですが、チンチラは他の齧歯目に分類される動物よりも何倍、何十倍も長い寿命を持っていることをご存知でしょうか。

チンチラは適切な飼育することで寿命は10年を優に超えます。ギネス世界記録に登録されている最も寿命が長かったチンチラを紹介する欄には、“享年29年と229日”という記録も残っているほどです。

この記事では、チンチラを長生きさせるために必要不可欠な要項について解説していきます。

チンチラの寿命を延ばすために必要不可欠な要項

適切な食事を与える

チンチラに与える食事には必ず「牧草」または「チモシー」を含めるようにしてください。

齧歯目であるチンチラは一生涯歯が伸び続けるため、上記で挙げたような咀嚼回数が多くなる(噛み切るのに時間が掛かる)エサを主食に与えて歯を適度に削り続ける必要があります。

また、チンチラは便秘になりやすい傾向にあります。繊維質な牧草は便秘対策としても有効です。

「ペレット」は栄養素が豊富に含まれている良質なエサといえますが、歯を削る効果は一切期待できないため、ペレットは必ず副食として与えるようにしてください。

運動不足を予防する

チンチラは運動量が多い動物であるため、最低でも毎日30分程は自由に運動させてあげましょう。

ケージの中に回し車を設置している場合でもケージの外に出して運動させる時間は必要です(運動時間は多ければ多いほど良い)。可能であれば猫のようにチンチラを部屋で放し飼いにしましょう。

基本的に外出は避ける

犬に散歩をさせるようにチンチラにも散歩をさせたいと思う飼い主さんもいらっしゃいますが、チンチラは臆病な個体が多いため、見知らぬ場所ではパニックになってしまうことも少なくありません。

また、チンチラに適切な温度は約20℃前後と限られています。夏場や冬場は勿論外へ連れていくことができませんし、チンチラにとって慣れない環境は刺激が強すぎるので外出は好ましくありません。

砂浴びは必須

チンチラは被毛を綺麗に保つために砂を浴びる習性があるため、必ず砂浴びの時間を作りましょう。

砂浴びは主に物理的な汚れを除去するために行われていると思われる方も多いと思いますが、チンチラは砂浴びを行うことで精神的にリラックスし、ストレスを発散することにも重きを置いています。

また、長期的に砂浴びを行っていないとチンチラ特有の強い動物臭が発生する原因にもなります。

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睡眠を阻害しないように

チンチラは本来、昼間に眠り夜から夜中にかけて活動する夜行性の動物です。

そのため、チンチラと遊びたい場合は基本的には夜から夜中になります。昼間に遊びたいからといって寝ている所を無理に起こしたりするのは絶対にやめてください(睡眠時間は平均10時間以上)。

チンチラの中には飼い主の生活習慣に合わせて昼行性に変化する個体も存在します。

信頼関係を作る

チンチラの性格は十人十色です。常に飼い主にベッタリで甘えん坊な個体の場合は沢山遊んであげても問題ありませんが、中には飼い主にベタベタと体に触れられるのを嫌う個体もいます。

そういった個体に対して無理に接しているとストレスを感じさせてしまいますし、何よりも人嫌いなチンチラに育ってしまう可能性が高いため、個体の性格に合わせて接し方を変える必要があります。

人間の都合でチンチラに構うのではなく、チンチラの都合に合わせて行動を変えるのがベストです。

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チンチラの平均寿命とチンチラの年齢を人間の年齢に換算する方法

一般的に飼育されているチンチラの平均寿命は10~15年程になります。寿命には個体によって大きな差があることから一概には言えませんが、13.14年以上生きれば長生きしたと言ってよいでしょう。

以下の表は、チンチラの年齢を人間の年齢に換算したモノです。チンチラは最初の一年で完全に性成熟し、以降はチンチラが年齢を重ねるたびに人間に換算すると約7~8年相当の歳を取っていきます。

チンチラの年齢人間の年齢に換算
1歳16~18歳
2歳23~25歳
3歳30~32歳
4歳37~39歳
5歳44~46歳
6歳51~53歳
7歳58~60歳
8歳65~67歳
9歳72~74歳
10歳79~81歳
11歳86~88歳
12歳93~95歳
13歳100~102歳
14歳107~109歳
15歳114~116歳

チンチラの寿命を延ばすために必要不可欠な要項【まとめ】

チンチラを長生きさせる上で最も効果がある行為は「基本的なお世話を当たり前に行う」ことです。

チンチラの性質を理解しキチンとお世話を続けていれば確実に長生きしてくれると思いますが、当然寿命には個体差があるため、中には完璧な飼育をしていても短命に終わってしまうこともあります。

しかし、本来余命間近だったチンチラが一日でも多く生きたのならば十分です。寿命は他と比べるものではありません。個体が持つ本寿命を最大限引き出してあげることが何よりも大切になります。

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