猫にブラッシングが必要なのか、結論から申し上げますと猫にブラッシングは“必要”です。
猫は自分の舌でグルーミング(毛繕い)する習性があるため、犬のようにブラッシングをしてあげなくても良いのではないかと思われますが、ブラッシングとグルーミングは行う目的が違うのです。
この記事では、猫がブラッシングを必要とする理由について解説していきます。
グルーミングとブラッシングの目的は異なる
グルーミングは主に猫が自分の身体に自分の匂いを付着させたり、毛並みを整えるために行う行為であり、猫が自分の健康状態を確認するために行っている行為ではありません。
しかし、ブラッシングは“人間が猫の体に触れて健康状態を確認しながら毛並みを整える行為”であるため、ノミやダニ等の寄生虫や皮膚病の早期発見することに繋がります。
以上の理由から、グルーミングを行う猫であってもブラッシングは必要であると言えるでしょう。
ブラッシングを長期間行わないと病気になる可能性がある
猫の抜け毛が多い時期にブラッシングを長期間行っていないとグルーミングの際に飲み込んだ毛が体内で固まりとなり、「毛球症(もうきゅうしょう)」という病気になってしまう可能性があります。
軽度の毛球症の場合は食欲不振等の軽い症状で済みますが、重症化してしまうと下痢や嘔吐、腸閉塞等の命に係わる症状を引き起こしてしまうこともあるのです。
長毛種の猫は特に注意
長毛種の猫は短毛種の猫よりも抜け毛が多いため、毛球症を発症しやすい傾向にあります。
しかし、毛球症は抜け毛を飲み込んでしまうことが原因で発症する病気であるため、定期的なブラッシングを心がけることで毛球症の発症を未然に防ぐこともできます。
ブラッシングはコミュニケーションツールとしても
猫同士がお互いの身体を舐め合っている姿を見たことはありませんか。猫は自分の舌が届かない範囲をお互いにグルーミングし合うことで“スキンシップを取り信頼関係を深めている”のです。
ブラッシングは主に猫の健康状態を確認・維持するために行いますが、猫とスキンシップを取るためのツールとしても使えるため、遊び感覚でブラッシングをしてあげるのもいいでしょう。