フェネックの飼い方と注意点|特徴・寿命・値段【まとめ】

フェネックは実在の動物の名前を元に作られた人気アニメである「けものフレンズ」にも登場したことにより、以前よりも知名度が上がりペットとしての人気も上昇傾向にあります。

しかし、フェネックを飼育している人の数は依然として少ない状況であるため、飼い方に関する情報も少ないです。一部の動物病院では診察を受け付けていなかったりする場合もあります。

この記事では、フェネックの寿命や値段等、フェネックに関する情報をご紹介します。

フェネックってどんな動物?

フェネックの大きさ
35-40cm

特徴

小柄な体と大きな耳が特徴的なフェネックは、イヌ科の動物の中で最も体が小さい最小種のキツネです。一番の特徴である耳の大きさは約8-13cmとフェネックの顔のサイズよりも大きくなります。

また、フェネックは他の動物よりも俊敏で優れた運動神経を持っています。特にジャンプ力が高く、垂直方向には最大で約70cm、水平方向には最大で約120cmも跳躍をすることができます。

穴掘り

フェネックは地面に巣穴となる穴を掘る習性があります。時には数メートルの深さまで掘り進むこともあり、全体的な広さが100㎡以上に達している巣穴も確認されています。

性格

フェネックの性格
  • 神経質
  • 警戒心が強い

フェネックは犬や猫等の家畜化が進んでいる動物とは違って家畜化(ペットとして飼いやすいように品種改良する)が進んでいないため、神経質で警戒心が強い個体が多い傾向にあります。

警戒心が強いということは人間に懐きずらいということです。そのため、フェネックを人間に懐かせるには時間をかけて警戒心を解き、少しずつ信頼関係を築いていく必要があります。

幼少期に人間と沢山触れ合っていた個体は比較的人間に懐かせやすい傾向にありますが、幼少期に人間に触れ合わず成長した個体を懐かせるのは非常に難しくなります。

フェネックの寿命

フェネックの寿命
12-14年

フェネックの寿命は約12-14年と犬や猫と同等の寿命を持っており、食事や運動の管理が出来ている適切な環境で飼育することによって中には15年以上生きた個体も確認されています。

しかし、野生のフェネックの寿命は最大でも10年程です。フェネックが生息する地域には天敵となる「肉食獣」「猛禽類」が多く生息しているため、大半の個体が寿命を全うすることができません。

フェネックの値段

フェネックの値段
700,000-1,300,000円

フェネックの値段は販売しているペットショップや性別によって大きな差が生まれます。ブリード(繁殖)目的の方に人気のあるメスはオスよりも値段が約1.2-1.3倍程高くなる傾向にあります。

フェネックのメスが人気な要因は他にもあります。オスは発情期になると尿でマーキングを行う習性があるため、手間がかからない(マーキングをしない)メスの方が好まれる傾向にあるのです。

値段が高い理由

フェネックはワシントン条約に含まれている動物であるため、輸入に条件が設けられています。

そのため、ペットして販売されているフェネックは大半が国内でブリードされた個体になりますが、フェネックはマイナーなペットであるためブリーダーの数も少なく流通量が限られているのです。

輸入の条件

フェネックは日本に輸入する際に動物検疫所で6ヵ月の係留することが義務付けられています。

動物検疫所とは、狂犬病等の感染症(病気)を所持している動物の侵入を防止するための検疫制度です。この制度は日本を含めて世界各国で行われています。

フェネックの飼い方と注意点

フェネックの飼育に必要な道具(飼育用品)
  • ケージ
  • 首輪
  • リード
  • エサ入れ
  • 水入れ
  • ヒーター
  • 除湿器
  • 消臭グッズ

ケージ内飼育

フェネックはイヌ科の動物であるため、犬と同じような方法で飼育される場合が多い傾向にありますが、犬とは違ってフェネックは問題行動を起こすことが多いため“ケージ内飼育”が基本となります。

また、フェネックはトイレの場所を覚えにくい傾向にあります。個体によっては短期間でトイレを完璧に覚える場合もありますが、大半はトイレを覚えるまでにかなりの時間が必要になります。

フェネックにトイレの躾けるにはかなり根気が要ります。トイレの場所を絶対に覚えさせたい場合は、必ず幼少期からトイレトレーニングをキチン行う必要があります。

エサは何を与える?

フェネックは「ドックフード」「キャットフード」等の配合飼料や「コオロギ」「ミルワーム」等の昆虫、「バナナ」「リンゴ」等の野菜や果実と何でも食べます(ペット用生肉も食べます)。

しかし、特定のエサだけを与え続ける(変色)と栄養バランスが偏ってしまうため、必ず主食は「配合飼料」を与えてください。配合飼料にはフェネックに必要な栄養素がバランスよく含まれています。

フェネックの中には配合飼料を食べてくれない個体もいます。そういった個体には粉状にした配合飼料を他のエサに塗して与える等して徐々に慣らしていきましょう。

ケージは毎日掃除

フェネックは排泄物の上で寝転がったりする場合もあります(排泄物は臭いがキツいです)。

そのため、排泄物を掃除せずに放置していると直ぐに悪臭を放つようになってしまうため、ケージの掃除は毎日(最低2日に1回)行って清潔に保ちましょう。定期的にケージの丸洗いも必要になります。

また、オスのフェネックは発情期になると尿を使いマーキング行います。そのため、放し飼いにしたい場合はマーキングで汚されても問題ないフェネック専用の部屋を用意することをオススメします。

温度・室温管理

フェネックに適切な温度
  • 約25℃

フェネックは気温の変化が激しい砂漠に生息している動物であるため、寒さと暑さに対してはある程度耐性がありますが、極端な低室温(高室温)で飼育を続けていると体調を崩してしまいます。

そのため、最低気温が一ケタ台に落ち込む冬場や気温が30℃を超えるような真夏日は必ずエアコンを使ってフェネックが快適に過ごせる温度(約25℃)に保ってください。

特に真夏日は室温が上がりやすく熱中症に罹りやすいです。室外気温が30℃以下であっても室内温度が30℃を超えてしまう場合もあります。

夜行性で鳴き声が高い

フェネックは夜行性の動物であるため、基本的には夕方から夜中にかけて活動的になります。

フェネックの鳴き声は高く大きいです。フェネックの鳴き声は犬のような「ワンワン」といった基本的な鳴き方をはじめ、猫が怒った時に出すような高い声で「ギャーギャー」とも鳴きます。

自分自身が鳴き声に対して嫌悪感を抱かなくても近所に住む人達にとっては迷惑となる場合もあります。そのため、フェネックは防音対策を施した部屋で飼育する等してキチン対策を取ってください。

フェネック飼育【まとめ】

フェネックは大変魅力的で可愛いらしいですが、家畜化された動物とは違って野生に近い動物であるため、ペットとして飼育する場合は少し大変な思いをすることも多いです。

夜中に突然と鳴き声を上げたり、穴を掘ろうとして床を傷つけてるといった問題行動を起こす場合もありますので、飼育に考えている方は十分な設備と計画を立てるようにしてくださいね。

この記事が役に立ったら
いいね & シェアしよう!
最新情報をお届けします。
哺乳類

関連ページ

PETREAR(ペットリア)