ミニブタの飼い方|値段・寿命・飼育に必要な飼育用品は?

ミニブタの特徴

ミニブタは名前に「ミニ」とついていますが、大人のミニブタは全然ミニじゃなくて平均体重は30-50kgで最大で100kg以上にも成長し寿命は10-15年程と言われています。

体重が100kg以下の個体がミニブタと呼ばれ、100kg以上の個体はミニブタとは言わずに「豚」と呼ばれ、豚とミニブタを分けるのは大きさ(体重)だけという少し変わった(?)動物です。

ミニブタは視覚や聴覚は衰えていますが嗅覚は鋭く、鼻掘りという地面の土を掘る習性があります。これは主にストレスの緩和の為に行っているとされています。

また、野生では30頭以上で集団生活をしていて、時には鼻と鼻を合わせて「クルーミング」という方法で挨拶を行う社会性がある動物でもあります。

ミニブタの値段

ミニブタの値段は平均4-10万円程で販売されています。

牧場等の直営店から購入すると安く購入することができ、ペットショップでの購入は手数料や管理費などで少し高い傾向にあります。

ミニブタの性別によっても値段が違い、オスよりもメスの方が1-2割程高い値段で販売されています。

ミニブタの飼育に必要な物

ケージ

ケージはミニブタ専用の物が好ましいですが販売している場所が限られているので、大型犬用の大きなケージを用意しましょう。

また、同じケージの中にトイレを設置することはトイレの躾けの為には良くないのでケージが複数に分かれている構造の物がいいでしょう。

トイレ

猫用のトイレと猫砂ではトイレをひっくり返してしまいますのでトイレはシート状の物が好ましいです。

餌(エサ)

ミニブタは野菜の皮や残飯など何でも食べますが、与えていけないモノもあり、代表的な物はチョコレート、肉類、玉ねぎ、ネギ、梅等は絶対に与えないようにしてください。

また、偏った食事は栄養バランスが悪いので主食はミニブタ専用の餌、ミニブタフードを与え野菜や果実などはサブ(おやつ)の餌として与えてください。

エサ入れ・水入れ

エサ入れや水入れをひっくり返してしまうことも多々発生してしまうので、できるだけ浅く広い面積が広いモノが好ましいです。

また、ミニブタでも成長したらも成人女性の程の重さになりますので、破損させてしまうことが無いように丈夫なステンレス製の物がを選びましょう。

鼻掘り用ケース

ミニブタには地面の土に鼻を擦り付けて土を掘る習性があり、この行動にはストレスを発散するという意味が込められています。

基本的に家の中では土がありませんので、お散歩に連れて行ったり鼻掘りをできるように大きめのケースに土を入れて家の中に設置してあげましょう。

リード

ミニブタのお散歩の際に必要になるのでミニブタのサイズに合ったリードを用意しておきましょう。お散歩は運動不足を解消し、肥満などの病気を予防する効果も望めます。

ミニブタの飼い方

室温管理

ミニブタは体温調節が苦手な生き物なので、1年中を屋外で飼育することは殆ど無理といっても過言ではありません。

室温が10℃を下回ると体調を崩してしまうことも少なくないので寒さ対策は勿論、暑さ対策もしてあげる必要があります。

また、室温調節にエアコンを使用する場合はミニブタに風が直接当たらないように注意してあげましょう。

食事の管理

家畜用に品種改良されていた豚から生まれたミニブタはとても多くの餌を食べる大食漢です。

元々太りやすい体質のミニブタは、食べれば食べるだけ当然のように太ってしまいあっと言う間に肥満と言えるようになります。

人間と同じく肥満は病気などの原因になり短命になる傾向があるので長生きさせるためにも、基本的にミニブタが満腹になるまで餌を与えることはしないで腹八分目に餌の量を調節してあげましょう。

健康=食事を制限というわけではないので、餌1日1回しか与えなかったり、量が極端に少ないのは栄養失調や成長障害等の別の問題が出てきますので注意してください。

※ミニブタの健康とは、体重が30-50kg程で痩せすぎても太りすぎてもいない状態のことを指します。

トイレの躾け

ミニブタはトイレの場所を覚えることができますので、既にトイレを覚えてる場合を除き小さい頃から躾けておく必要があります。

トイレじゃない場所で排泄したときはキチンと怒り、トイレの場所を教えてあげましょう。その他にもトイレを寝床(ケージ)から遠ざけたり、豚の尿をトイレに染み込ませる、排泄をしようとしたらトイレまで運ぶ等、トイレの場所を教えることが大事です。

一度トイレを覚えたと思っても何かの拍子にトイレを忘れてしまうこともあるので根気よく躾けてあげましょう。

牙のお手入れ

ミニブタには牙が生えていて時には噛みつくこともあります。特に小さなお子様がいる家庭では大きな怪我に繋がる事もあるので注意が必要です。

また、動物病院などで牙を除去する手術を受けさせることもできますが、ミニブタの体が小さいうちは麻酔の負担により最悪死亡してしまうケースもありますのでノーリスクというわけではありません。

また、ミニブタの体が大きくなればなるほど麻酔が効きにくくなり、麻酔の量も多く必要になりますのでお値段もあがります。

牙の除去手術などを行っていない場合は、伸びてくる牙を定期的にヤスリなどで削り取ってあげる必要があります。

牙のお手入れはミニブタの為でもあり飼育者にとっても為でもありますので、もしご自身でできない場合は動物病院で定期的に削ってもらいましょう。

散歩につれていこう

食事の管理と同じく健康で長生きさせる為には適度な運動が必要になります。

家で活発に運動している個体なら散歩に連れて行く必要はあまりありませんが、家でいつもグウタラしてるような個体の場合は2-3日に1回は散歩に連れていってあげましょう。

犬のように毎日2回連れていく必要はありませんが、できれば毎日1回決まった時間に散歩に連れていくことで生活習慣も整いますのでオススメです。

ミニブタの中には散歩の時に排泄を行う個体もいますので散歩に連れて行くときは犬と同様必ずリードをつけ、排泄した時のためにビニール袋(ティッシュやスコップがあると尚良い)を持つことを忘れずにしましょう。

パワー(力)に注意

ミニブタには先祖であるイノシシからの名残がまだ残っていて、嫌なことがあったり、喧嘩の拍子に頭突きや突進などの攻撃的な行動をとることがあります。

こういった攻撃な行動は子豚のうちから躾けることである程度は制御することができますが、完全に無くすことは難しいと言われています。

子豚の突進なら可愛いモノですが、大人の豚の突進はとてもパワーがあり大人でも倒されてしまうこともあるので、小さいお子様がいる家庭では一番注意が必要なことと言えます。

診察してくれる動物病院が少ない

ミニブタはペットとしてはまだまだマイナーな動物で、それ故に犬や猫と違いすべての動物病院が診察を受け付けているとは限りません。

殆どの方にはお近くに動物病院があると思いますが、その動物病院はミニブタが診察可能なのか?を事前に調べておきましょう。

終わりに

ミニブタは名前とは異なり大きく成長するので、大人に成長すれば当然飼育する労力やスペースも必要になりますし、食事量は犬や猫のよりも多く必要としますので、当然毎月の餌代や手間もかかってきます。

また、「ミニブタ」と言える大きさはあっと言う間に過ぎ去ってしまう位、成長速度も速いのでキチンとした飼育環境を用意することが大切です。

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