オカメパニックはオカメインコを飼育するにあたって最も重要となる課題です。
「知らない間にケージに血液が付いていた、オカメインコが怪我を負っていた」このようなことが起きたのならば、それは飼い主不在の間にオカメパニックを起こしていたかもしれません。
この記事では、オカメパニックを起こす原因や対策法についてご紹介します。
オカメパニックとは
オカメパニックとは、その名の通りオカメインコがパニックになっている状態のことをいいます。
オカメパニックを起こしたオカメインコは、一心不乱に暴れるため周りの状況を掴むことができなくなります。その結果、ケージや壁に衝突してしまい自らの体を傷つけてしまうのです。
羽根や体を少し痛めてしまう程度の怪我ならば大きな問題ではありませんが、オカメパニックの度合いによっては壁に衝突した衝撃で羽根や足を骨折してしまうこともあります。
ちなみに「オカメパニック」は英語で“Night Frights“(夜の恐怖)と言いますが、オカメパニックを起こす時間帯は夜に限定されている訳ではなく、朝や昼にも起こすことがあります。
ルチノーが起こしやすい
オカメインコの一種であるルチノーは、オカメインコの中でも特にデリケートでオカメパニックを起こしやすい傾向にあるため、他の種類のオカメインコよりも慎重に扱ってあげる必要があります。
オカメパニックを起こす原因
物音や揺れ
オカメパニックを起こす原因として多いのが、不意に発生する“揺れや物音“です。
特にオカメインコが事前に予測することができない「地震」は、オカメパニックを起こす可能性が高いため注意する必要がありますが、大きな地震でない限り対策することは難しいでしょう。
天敵を見た時
オカメインコは天敵である猛禽類(フクロウ等)を見た際にオカメパニックを起こすことがあります。
実際に猛禽類が目の前に現れた時は勿論、テレビやスマートフォンの画面に映っていただけでも、恐怖からオカメパニックを起こしてしまう場合があります。
オカメパニックの対策
驚かさない
オカメパニックを予防する上で最も初歩的で重要なことがオカメインコを“驚かさない“ことです。
先ほど述べたように、オカメパニックはオカメインコが驚いた際に起こしてしまうことが殆どです。そのため、急な動作で驚かさないように注意することでオカメパニックを予防しましょう。
大きなケージで飼育する
“大きなケージで飼育する“という対処法は、オカメパニックを起こさないようにする方法というよりも、正しくは「オカメパニックを起こした際のリスクを軽減する方法」です。
オカメインコが小さなケージの中でオカメパニックを起こした場合、ケージに羽根や体をぶつけて怪我をしていまう可能性が非常に高いです。
それに対し、大きなケージ内でオカメパニックを起こした場合は、小さなケージよりもスペース(空間)が広い分、オカメインコがケージに羽根や体をぶつけてしまう可能性が低くなります。
オカメパニックの対処法
安心させる
オカメパニックを起こしてしまった場合は、いつものように声をかけて落ち着かせましょう。
この時に焦ってケージの場所を移動したり、ケージの中からオカメインコを出してしまうと余計にパニックを起こしてしまうため、オカメインコが十分に落ち着くまでは外に出さないでください。
オカメパニック【まとめ】
オカメインコは臆病で神経質なため、少し驚いただけでもパニック状態に陥ってしまいやすいです。
オカメパニックを完全に対策する方法は存在しないため、オカメパニックを起こすことを想定し、実際に起きてしまった時の“リスクを軽減してあげる“ことこそが、今現在最も有効な対策方法です。