ライギョと呼ばれるカムルチーは日本にも生息しており、ペットとして飼育するだけではなく、ルアーフィッシングの対象魚としても人気がある魚です。
この記事では、カムルチーに関する情報をご紹介します。
カムルチーってどんな魚?
カムルチーの最大全長 |
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100cm |
蛇のような頭を持っているカムルチーは、別名「雷魚」や「スネークヘッド」とも呼ばれており、水草が多く生えている池や川に住みつく大型の肉食魚です。
野生のカムルチーは最大で1m程まで成長しますが、飼育下のカムルチーは約60-80cm程の大きさで成長が止まってしまう場合がほとんどです。
また、カムルチーは人間と同じ空気呼吸(肺呼吸)をすることができる特殊な魚であり、長い間空気呼吸が出来ずにいると魚であるのにかかわらず溺れて窒息死してしまいます。
カムルチーの寿命は?
カムルチーの寿命 |
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15-20年 |
カムルチーの寿命は約15-20年です。中には25年以上生きた個体も確認されています。
カムルチーの値段は?
カムルチーの値段 |
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1000-8000円 |
カムルチーの値段は購入するショップによりますが、約1000-3000円で購入することができ、カムルチーの薄片種である全身が真っ白色の「プラチナスネークヘッド」は約4000-8000円で購入することができます。
また、販売されているカムルチーの殆どはワイルド個体(自然採取個体)であり、ワイルド個体のカムルチーには寄生虫が付着している場合があります。
通常は販売される前にショップの方でトリートメント(寄生虫の除去)されていますが、ショップによってはトリートメントをせずに販売している場合もあるので、必ず購入前にトリートメント処理がされているか確認しましょう。
カムルチーの飼い方
カムルチーの飼育に必要な道具(飼育用品)
- 水槽
- フィルター(濾過器)
- ライト
- ヒーター(必要に応じて)
- カルキ抜き
- 餌(エサ)
飼育に必要な水槽の大きさ
カムルチーの飼育に必要な水槽の大きさは、最低150x60x60cm水槽が必要になります。
ただ、150cm水槽での飼育はカムルチーを稚魚、幼魚から飼育する場合に最低限必要な水槽サイズであり、70cm以上に成長した成魚のカムルチーを池や川から採取してきて150cm水槽で飼育することはできません。
カムルチーをより大型に、余裕を持った環境で飼育したい場合は150x90x60cm水槽や180x90x60cm水槽以上の奥行きが90cm以上ある水槽での飼育がオススメです。
フィルター(濾過器)
カムルチーが稚魚や幼魚の間は、上部式フィルターの濾過能力で十分ですが、大型に成長したカムルチーは多くのエサを必要とし、水をとても汚しますので使用するフィルター(濾過器)は、濾過能力の高い外部式フィルターやオーバーフロー式を使いましょう。
水温・水質管理
カムルチーに適した水質
- 水温 20-25℃
- PH 6.0-7.0
カムルチーは、水温0℃まで生存することが可能といわれていますが、水温が15℃を下回ると活性が落ちて水槽の底でジッとしていることが多くなりますので、元気に泳いでいる姿がみたい場合は活性があがるように20-25℃の水温を保ちましょう。
餌(エサ)は何をあげる?
カムルチーのエサは主食に人工飼料を与え、副食に金魚やミルワーム、コオロギ等の生きエサを与えましょう。
ただ、販売されているカムルチーの殆どはワイルド個体(自然採取)であり、最初から人工飼料を食べてくれる個体は少ないので、人工飼料を食べるようになるまでは生き餌をメインに与え、徐々に人工飼料に慣れさせていきましょう。
混泳はできる?
カムルチーは縄張り意識が強いので単独飼育が基本になります。
カムルチーは3匹以上の複数飼育や過密飼育にすることで縄張りを維持することができなくなり、結果的に縄張り意識が薄れる効果がありますので、混泳させる際は必ず3匹以上でチャレンジしましょう。
2匹での混泳は余程相性の良い個体同士でしか成功することはなく、失敗した場合どちらか又は両方がボロボロになってしまいますので避けるのが無難でしょう。
カムルチー飼育【まとめ】
全長 | 100cm |
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寿命 | 15-20年 |
水温/PH | 20-25℃/6.0-7.0 |
遊泳層 | 底層-中層 |
飼育難易度 | ★★★★★ |
繁殖難易度 | ★★★★★ |
混泳難易度 | ★★★★★ |
推奨水槽サイズ | 180x90x60cm水槽 |
カムルチーはとても大型に成長する魚ですが、日本に生息しているだけあって水温の適応幅は広く、水質の変化にも強いので大きな水槽を用意することができれば初心者の方にも簡単に飼育することができますので、是非飼育にチャレンジしてみてくださいね。