コリドラスは「水槽の掃除屋」として有名な魚であり、アクアリウム初心者から熟練者、マニアまで幅広い層に人気のある熱帯魚です。
この記事では、コリドラスに関する情報をご紹介します。
コリドラスってどんな魚?
コリドラスの大きさ |
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3-10cm |
コリドラスは南米大陸に生息するナマズの仲間です。自然下では群れを作って集団で行動しており、大きな群れでは数百-数千匹にまで及ぶことも。
コリドラスは泥や砂の中にあるエサを探す習性があり、この習性を利用して水槽の底砂に溜まった残餌を綺麗にするために飼育するアクアリストも多く、非常に人気があります。
人気のあるコリドラスは品種改良も盛んに行われており、学名に記載されている品種だけでも160種類以上、未記載の品種を含めると200種以上のコリドラスが存在します。
また、コリドラスは空気呼吸を行う魚であり、水中の酸素濃度が低いと頻繁に水面へ泳ぎだします。こういった行動のことを「水面ダッシュ」といいます。
コリドラスの寿命は?
コリドラスの寿命 |
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2-10年 |
コリドラスの寿命は約2-10年です。
コリドラスは種類によって寿命が大きく異なり「コリドラス・ハステータス」や「コリドラス・ピグミー」等の小型種は2-3年程で亡くなってしまいますが、その他ほとんどのコリドラスは平均で5年以上の寿命があります。
飼育環境や個体によっては10年以上生きる場合があり、15年生きた事例も報告されています。
コリドラスの値段は?
コリドラスの値段 |
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200-3000円 |
コリドラスの値段は購入するショップにもよりますが、約200-3000円で購入することができます。
「コリドラス・パンダ」等の流通量が多い品種は安価で購入することができますが、「コリドラス・イルミネータス」や「コリドラス・デュプリカレウス」等の流通量が少ない品種は値段が上がります。
基本的には、ブリード(繁殖)個体の値段は安く、ワイルド(自然採取)個体は値段が高くなります。
コリドラスの種類は?
コリドラスは200種類以上存在しますがコリドラスを大きく分けると、
- ショートノーズ
- セミロングノーズ
- ロングノーズ
上記の三種類に分けることができます。
ショートノーズ
ショートノーズの特徴
- 鼻(口先)が短い
短い口先が特徴的なショートノーズは、コリドラスの中で種類が多いタイプであり、人気のあるコリドラスの代表種の殆どがこのショートノーズになります。
以下で紹介する「ミニコリ系」と「エレガンス系」もショートノーズに分類されます。
ミニコリ系
ミニコリの特徴
- 全長3cm程の小さな体
- 遊泳性が高い
コリドラスの通常種は5-6cm程ですが、ミニコリは最大で3cm程にしか成長しません。
ミニコリ系は遊泳性がとても高くよく泳ぎ回りますが、体が小さいため寿命も短めで1-2年で亡くなってしまう個体が多いです。
エレガンス系
エレガンスの特徴
- 体高が高い
- 遊泳性が高い
エレガンス系は他のコリドラスと比べて体高が高いのが特徴的であり、ミニコリ系と同様に遊泳性が高くよく泳ぎ回ります。
セミロングノーズ
セミロングノーズの特徴
- 性格、容姿共に中間的
セミロングノーズは、ショートノーズほど口先が短くなくロングノーズほど口先が長くない中間に位置する見た目をしています。
中間なのは見た目だけではなく性格も同じであり、ロングノーズのように縄張り意識を持つ種類も一定数存在します。
ロングノーズ
ロングノーズの特徴
- 鼻(口先)が長い
- 縄張り意識が強い
長い口先が特徴的なロングノーズは、縄張り意識を持つ種類が多く、ショートノーズやセミロングノーズのコリドラスと比べると混泳の難易度が高いです。
また、ロングノーズは流通量も少なく値段も上昇傾向にあります。
コリドラスの飼い方
コリドラスの飼育に必要な道具(飼育用品)
- 水槽
- フィルター(濾過器)
- ライト
- ヒーター
- カルキ抜き
- 餌(エサ)
飼育に必要な水槽の大きさ
コリドラスの飼育に必要な水槽は最低30cm水槽が必要になります。
ミニコリ系を飼育する場合は30cm以下の水槽でも飼育することは可能ですが、水槽の水量が少なすぎると水質が悪化しやすく水質管理が大変になりますので注意してください。
本来コリドラスは群れを作って生活している魚であり、コリドラスの魅力は群れでもあります。より多く混泳させること可能になる45-60cm水槽での飼育がオススメです。
フィルター(濾過器)
コリドラスは「水槽の掃除屋」としても知られていますが水を汚しやすく、コリドラスを飼育する数にもよりますが、投げ込み式フィルターなどの濾過能力の低いフィルターでは濾過不足になってしまいます。
ですので、フィルターは濾過能力の高い上部式フィルターや外部式フィルターがオススメです。
水温・水質管理
コリドラスに適した水質
- 水温 24-26℃
- PH 6.0-7.0
水温はコリドラスに適した24-26℃、PHは弱酸性-中性を保ちましょう。
コリドラスは28℃を超える高水温に弱く水温が30℃を超えると亡くなってしまう個体が出てきますので、水温が大きく上がる夏場は水槽の設置場所によってはクーラーが必要になることもあります。
コリドラスは順応性が高く急激な水質の変化が怒らない限りは弱アルカリ性の水質でも飼育することは可能ですが、やはりより自然に近い環境での飼育が好ましいでしょう。
餌(エサ)は何をあげる?
水槽の掃除屋としても有名なコリドラスですが、他種の魚の食べ残しだけではコリドラスが十分に栄養を摂取できないこともありますので、他種の魚と混泳させる、させないに関わらずコリドラスにはエサを与える必要があります。
コリドラスはアカムシやイトミミズ、金魚の餌や肉食魚の餌など何でも食べますが、コリドラスに必要な栄養素を効率よく摂取できるように作られたコリドラス専用のエサ(ひかりクレスト コリドラス)がオススメです。
個体によって好き嫌いも出てきますので、飼育しているコリドラスに合ったエサを選んであげましょう。コリドラスを購入したショップで与えているエサを与えるのが確実です。
混泳はできる?
ショートノーズ系のコリドラスは簡単に混泳させることができます。
ロングノーズ系と一部のセミロングノーズ系のコリドラスは縄張り意識が強いため、基本的には他種との混泳は避けるようにしてください。
コリドラスと相性の良い混泳魚
コリドラスと相性の良い魚は多く、コリドラスに攻撃を仕掛けない魚であれば基本的には問題ありませんが、多くの魚を混泳させる場合は通常よりの大きめ水槽と濾過能力の高い濾過器を忘れずに用意しましょう。
コリドラス飼育【まとめ】
全長 | 3-10cm |
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寿命 | 2-10年 |
水温/PH | 24-26℃/6.0-7.0 |
遊泳層 | 底層 |
飼育難易度 | ★★★★★ |
繁殖難易度 | ★★★★★ |
混泳難易度 | ★★★★★ |
推奨水槽サイズ | 60cmワイド水槽 |
コリドラスはその可愛さと他種の魚と簡単に混泳が行えることからとても人気があり、コリドラスは水槽の脇役としてではなくメインとして飼育してる方も沢山います。
コリドラスには様々な種類がおり、違いは見た目だけではなく性格から好む水質まで違ってきますので、飼育するコリドラスに合った環境を用意してあげてくださいね。