この記事では、ポリプテルスのオスとメスの見分け方や成熟までに必要な期間など、ポリテプルスの繁殖方法についてご紹介します。
ポリプテルスの性別の見分け方は?
ポリプテルスの性別を見分けるには尻ビレを確認しましょう。
ポリプテルスの雄は尻ビレの幅が広いのに対してポリプテルスの雌は尻ビレの幅がとても短いのが特徴的です。画像左側がオス、画像右側がメスです。
ただ、成熟していないポリプテルスの性別を判断することは相当難しく、一般的なペットショップで性別を指定して購入することはできないと思ってください。
ポリプテルスは成熟まで何年かかる?
ポリプテルスが成熟するまでの期間というのは種類によって違いがあります。
比較的成熟が早いポリプテルス・セネガルス等の小型種の場合は、雄は1-2年/雌は2-3年で成熟し、ポリプテルス・エンドリーケリー・エンドリーケリー等の大型種の場合は、雄は2-3年/雌は3-4年で成熟します。
ポリプテルスの繁殖に必要な物は?
ポリプテルスの繁殖に必要な物
- 水草(産卵床)
ポリプテルスを繁殖させるにはポリプテルスの性別を見分け、十分に成熟した個体を飼育する必要があります。
繁殖に必要な水槽の大きさは?
ポリプテルスの繁殖に水槽の大きさは、ポリプテルス・セネガルスなどの小型種で90cm水槽、ポリプテルス・エンドリーケリー・エンドリーケリー等の大型種は180cm水槽が必要になります。
これらの水槽よりも小さな水槽でも繁殖させることは可能ですが、使用する水槽が大きいほど繁殖が成功しやすい傾向にあります。
水草が重要
ポリプテルスの繁殖には産卵床として使われるウィローモス等の水草が必要不可欠です。
産卵床が無いとポリプテルスが産卵する場所がなくなってしまうので必ず用意しましょう。
ポリプテルスの繁殖方法
【1】ポリプテルスの相性をチェックしよう
ポリプテルスを繁殖させるためには、まずはペア同士の相性チェック人間でいうならば「お見合い」をさせる必要があります。
※ポリプテルスの繁殖を目的とした場合、水槽に入れるポリプテルスの数は、雄1匹雌1匹のペアまたは、雄1匹対して雌を2匹入れる組み合わせが最適です。
ポリプテルスのペアを同じ水槽へ入れて様子をみましょう。
ペアの相性が悪いとオスがメスを攻撃したり敵対行動をとります。そういった場合は一旦隔離して時間をあけてから再度チャレンジするか、組み合わせを変えましょう。
ポリプテルスのペアが成立すると、発情した雄は雌を追尾をしたり雌の体に触れたり自分をアピールするようになります。このような行動がみられ、雌の下腹部が膨らんでいたらいつ産卵してもおかしくない状態です。
【2】水質の変化が重要
ポリプテルスは水質の変化をトリガー(きっかけ)にして繁殖行動を行う傾向があります。
そのため、水換えの回数を増やし水質に変化を持たせましょう。水替えの回数は、一週間に2回、水槽の約3分の1程を交換しましょう。
【3】産卵したら隔離しよう
ポリプテルスは、産卵した自分の卵を捕食してしまうことがあります。
捕食されるのを防ぐために産卵行動が終わったらすぐに、網で優しく産卵した卵を掬い別の水槽か隔離ケースに隔離しましょう。
※別の水槽に移す場合は必ず飼育水ごと移してください。
産卵から数日経つと無精卵の卵や死んでしまっている卵には水カビが発生しだしますのですぐに除去してください。除去せずにそのまま放置していると健康な有精卵にまで水カビが発生してしまいます。
また、水カビがあまりにも酷い場合はメンチブルー水溶液といった水カビを防ぐ薬品を使っても問題ありません。
【4】卵が孵化したら
通常、ポリプテルスの卵は3-7日程で孵化します。
孵化した直後の稚魚は当然エサを食べることができないので、エサは絶対に与えないでください。(水質の悪化に繋がる)
孵化から1-2日程経って稚魚が落ち着いてきたらブラインシュリンプを少量与えましょう。稚魚に与えるエサは一度に多くの量を与えるのではなく、1日3-5回程に分けて与えるのがコツです。
その後は稚魚の成長に合わせて赤虫やメダカ、人工飼料等にエサを切り替えていきましょう。
まとめ
大型魚であるポリプテルスはメダカ等の小型魚とは違い、成熟までするまでに時間が長く掛かりますし、繁殖には大型水槽には設備費用も多くかかります。
ですが、古代魚の繁殖はアクアリストの夢でもあると思うので是非ポリプテルスの繁殖にチャレンジして成功させてくださいね。