近年では部屋のインテリアの一部として熱帯魚水槽が利用されており、群泳している姿が美しいネオンテトラは特に人気がありアクアリウムの代表的な存在といっても過言ではありません。
ネオンテトラはテトラ系の中でも特に人気が集中している魚であり、アクアリウムの初心者から熟練者までアクアリウムに関わる幅広い層に絶大な人気を誇ります。
この記事では、ネオンテトラに関する情報をご紹介します。
ネオンテトラってどんな魚?
ネオンテトラの大きさ |
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2-4cm |
特徴
ネオンテトラは頭部から尾ビレ近くにかけて入った色鮮やかな青色のラインが入り、腹ビレから尾ビレにかけて入った赤色のラインが特徴的です。
ネオンテトラは血縁種である「カージナルテトラ」と非常に外見が似ているため、区別がつかないように思えますが、腹部を確認することで簡単に区別することができます。
ネオンテトラの腹部は全体的に銀色になっていますが、カージナルテトラの腹部は赤色になっており体全体の下半分が赤色に染まっています。
生息地
ネオンテトラはブラジルとその周辺国を流れるアマゾン川を中心に生息しています。
ネオンテトラの寿命は?
ネオンテトラの寿命 |
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3-5年 |
ネオンテトラの寿命は約3-5年です。
ネオンテトラは寿命が短いというイメージが定着してしまっていますが、適した環境で飼育することによって最低でも3年以上の寿命があります。生まれてから1年以内に死んでしまったネオンテトラは寿命を迎えてしまった訳ではなく、殆どが適切な環境で飼育できていなかったことが原因です。
ネオンテトラはストレスから病気になりやすい傾向にあるため、無理な混泳や水質の変化が激しい環境で飼育していると寿命を一気に縮めてしまうことにも繋がります。
ネオンテトラの値段は?
ネオンテトラの値段 |
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50-100円 |
ネオンテトラの値段は約50-100円程で購入することができます。
ネオンテトラの値段は全長(大きさ)によってSサイズ.Mサイズ.Lサイズ.と分類されて販売されており、全長が小さい個体は値段が安く全長が大きい個体は値段が高くなります。
購入する際に注意すること
ネオンテトラを購入する際はできるだけ大きな(M.Lサイズ)の個体を購入しましょう。
ネオンテトラはサイズが小さい個体ほど体が弱く水槽へ導入してから数日で死んでしまう個体が多い傾向にありますので、購入する時は体が丈夫なMサイズやLサイズの個体がオススメです。
ネオンテトラの飼い方と注意点は?
ネオンテトラの飼育に必要な道具(飼育用品)
- 水槽
- フィルター(濾過器)
- ライト
- ヒーター
- カルキ抜き
- 餌(エサ)
飼育に必要な水槽の大きさ
ネオンテトラの飼育に必要な水槽の大きさは最低でも30cm規格水槽が必要になります。
30cm以下の水槽でもネオンテトラを飼育することは可能ですが、30cm以下の水槽は水量が極端少ないため水温や水質が変化しやすくなり水質の管理が難しくなりますので、可能ならば45cm規格水槽や60cm規格水槽といったワンランク大きいサイズの水槽を用意しましょう。
また、水槽に入れることができるネオンテトラの個体数は水槽のサイズによって異なりますので、水槽に導入することができる適切な個体数は以下を確認にしてください。
水槽サイズ | 適切な個体数 |
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30cm規格水槽 | ~10匹 |
45cm規格水槽 | 10-30匹 |
60cm規格水槽 | 30-50匹 |
90cm規格水槽 | 50-150匹 |
フィルター(濾過器)
ネオンテトラの飼育には上部式フィルターやスポンジフィルターを使用しましょう。
ネオンテトラは水を汚しにくいので外部式フィルターやオーバーフロー式などの特別濾過能力が高いフィルターを用意する必要はありませんが、群泳(複数飼育)をさせる際には濾過不足になってしまう場合もあるため、飼育する個体数に合わせてフィルターを選択しましょう。
ネオンテトラは水流が苦手なので水流が発生しにくいフィルターを使用したいところですが、水流が弱いフィルターは濾過能力も低いため水流が強いフィルターはNGという訳ではありませんので、水流が強いフィルターは排水溝の向きを変えて水流が発生しずらいように対応しましょう。
また、30cm水槽には使用できないフィルターもあり選択肢が限られているため注意が必要です。
水温・水質管理
ネオンテトラに適した水質
- 水温 24-27℃
- PH 6.5-7.0
水温はネオンテトラに適した25-26℃、PHは6.0-7.0(弱酸性-中性)を保ちましょう。
ネオンテトラ飼育する水質によって寿命が大きく変化する魚であり、水質がアルカリ性に傾いている環境でネオンテトラを飼育していると寿命を大きく縮めてしまうことにも繋がります。
ネオンテトラを水槽へ導入してから数日以内に死んでしまう場合は水質が合っていないことが主な原因であり、適した水質で飼育することによって最大で5年以上生きた場合もあります。
エサは何をあげる?
ネオンテトラには主食に小型熱帯魚用の人工飼料(テトラネオン等)を与えましょう。
ネオンテトラは人工飼料の他にもアカムシやイトミミズ等などの活き餌も好んで食べますが、活き餌は水を汚してしまいやすいため与えすぎないように注意してください。
エサを与える頻度と量
エサを与える頻度は1日2回、2-3分で食べきれる量を与えてください。エサを与えすぎると消化不良を起こしたり、水質の悪化に繋がりますのでエサの与えすぎないようにしましょう。
1cm未満のネオンテトラは口が小さいため市販のエサを食べることができない場合がありますので、サイズが小さい個体にはエサを指で細かく砕きパウダー状にしてから与えましょう。
混泳はできる?
ネオンテトラは他の魚に攻撃を仕掛けることがないため簡単に混泳させることができます。
ネオンテトラは「グッピー」や「コリドラス」などのネオンテトラに危害を加える心配のない魚とは相性が非常に良いですが、ネオンテトラを他種の魚と混泳させてしまうとお互いが稚魚や卵を食べるため、ネオンテトラや混泳魚を繁殖させることが非常に難しくなります。
そのため、ネオンテトラや混泳魚の繁殖を考えている場合は必ず別々の水槽で飼育してください。
混泳魚・相性表
混泳魚 | 混泳相性 |
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グッピー | ★★★★★ |
グラミー | ★★★★★ |
コリドラス | ★★★★★ |
プレコ | ★★★★★ |
ミナミヌマエビ | ★★★★★ |
混泳が失敗した時のために
熱帯魚の混泳は100%成功するといった事はありません。温厚で攻撃性の無い個体同士を混泳させた場合でも、その中で強弱が生まれてしまい喧嘩やいじめが発生してしまう可能性があります。
そのため、混泳が上手くいかなかった時に隔離用の水槽やセパレートを用意しておきましょう。
ネオンテトラ飼育【まとめ】
全長 | 2-4cm |
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寿命 | 3-5年 |
水温/PH | 24-27℃/6.5-7.0 |
遊泳層 | 中層-上層 |
飼育難易度 | ★★★★★ |
繁殖難易度 | ★★★★★ |
混泳難易度 | ★★★★★ |
推奨水槽サイズ | 60cmワイド水槽 |
ネオンテトラは飼育は決して難しい訳ではなく熱帯魚を初めて飼育する初心者の方でも簡単に飼育することができますが、水質の変化は寿命に直接関わってきますのでキチンと管理しましょう。
ネオンテトラの飼育は水槽へ導入した直後が一番の山場であり、ネオンテトラが水槽の水質へ馴染むことができれば安定して死んでしまう個体がでることなく飼育することができます。