レッドテールキャットの飼い方と注意点|値段・寿命・混泳【まとめ】

まん丸な体型と可愛らしい顔付きをしたレッドテールキャットというナマズをご存知でしょうか。

レッドテールキャットは大型化する魚であるのにも関わらずペットショップでは安価で販売されているため、何も知らずに購入してしまい結局飼い切れずに飼育を断念する方も多い少し問題な魚です。

この記事では、レッドテールキャットの寿命や値段等、飼育に関する情報をご紹介します。

レッドテールキャットってどんな魚?

レッドテールキャットの大きさ
120cm

特徴

レッドテールキャットは赤色の尻尾と頭部から背中にかけて入る黒色の斑点模様が特徴的です。

ナマズの仲間であるレッドテールキャットには視力は殆どありません。その代わりに口元から生えた6本の長いヒゲを使うことで獲物を探しだしたり、身の危険を事前に察知することもできます。

髭は根元から大きく損傷しない限り切れても再生しますが、再生速度には個体差(若いほど再生が早い)があるため、個体によっては中々再生しない場合もあります。

大きさ

レッドテールキャットは自然環境では最大で全長120cm(体重約80KG)に成長する超大型魚ですが、人間が用意した環境で飼育している場合は約60-80cm程で成長が止まる傾向にあります。

これは水槽内という狭い環境が成長を阻害してしまっていたり、日本で飼育されているレッドテールキャットの大半がブリード(人工繁殖)個体であるということが大きく影響しています。

品種改良を重ねたブリード個体は原種であるワイルド(自然採取)個体よりも遺伝子上身体が大きな体に成長しにくく少し寿命が短くなる傾向にあります。

レッドテールキャットの寿命

レッドテールキャットの寿命
10-20年

大型に成長するレッドテールキャットは寿命もとても長いです。適切な環境で飼育することによって寿命は最低でも10年前後、中には20年近く生きる個体も存在します。

レッドテールキャットの寿命は飼育している環境(ストレス)によって大きく変化するため、自然に近い環境(大きな水槽)を用意してあげることこそが寿命を延ばす上で最も大切になります。

レッドテールキャットの値段

レッドテールキャットの値段
1,000-100,000円

レッドテールキャットの値段は購入するペットショップによって差があります。ブリード個体の場合は約1500円程で購入することができますが、ワイルド個体は数倍から数十倍の値段になります。

また、プラチナ個体(白変種)やショート個体(体が短い)等の特殊な個体は更に値段が上がります。こういったレアな個体は安くても数万円、時には数十万円という値段で販売されることもあります。

レッドテールキャットの飼い方と注意点

飼育に必要な水槽の大きさ

レッドテールキャットを終生飼育するためには最低でも180x60x60cm以上の水槽が必要になります。

身体が比較的小さめなショート個体を飼育する場合は120x60x60cm水槽でも飼い切れる場合がありますが、余裕を持って飼育したい場合は180x90x60cm以上の水槽を用意しておきたいところです。

幼魚から飼育する場合は60or90cm水槽を使用をオススメします。幼魚期は特に生き餌の捕食が苦手なため、生き餌を捕食しやすい小さな水槽の方が飼育に適しています。

フィルター(濾過器)

レッドテールキャットは大食漢で飼育水を汚しやすい魚であるため、成魚を飼育する場合は「外部式フィルター」「オーバーフロー式」等の濾過能力が高いフィルターを使用しましょう。

その他の濾過性能の低いフィルター(上部式フィルターや投げ込み式フィルター等)を使用する場合は必ず複数のフィルターを組み合わせて使用し、単体では足りない濾過性能を補う必要があります。

使用するフィルターの種類によっては水槽の底に糞が溜まってしまうため、糞を集める機能のある投げ込み式フィルター「フィッシュレット」の使用をオススメします。
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水温・水質管理

レッドテールキャットに適切な水質
  • PH 6.0-7.0
  • 水温 20-28℃

レッドテールキャットは水温20-28℃と比較的幅広い環境に適応することができますが、飼育方法に関して特に拘り(理由)が無い場合は最も適切な水温である25℃前後を保つようにしましょう。

低水温(20℃前後)で飼育されている個体は高水温(28℃前後)で飼育されている個体よりも長生きする傾向にあることから低水温で飼育される方もいますが水温が下がると活性も落ちてしまいます。

活性が落ちるとエサを食べる量が減り成長速度も遅くなったり、水槽の底で動かずにジッとしていることが増えるため、水槽内を元気に泳いでる姿を鑑賞したい方にはオススメはできません。

エサは何を与える?

レッドテールキャットのエサは主食に「人工飼料」を与え、副食に「生き餌」を与えてください。

特に「金魚」「ミルワーム」等の生き餌はレッドテールキャットの大好物であるため、自身が胃の中で消化することのできる量を凌駕した量のエサを食べてしまい消化不良を起こしやすいです。

この消化不良を未然に防ぐためには与えるエサの量を飼い主がコントロールしてあげることが大切です。幼魚であれば1日1回、成魚であれば2日に1回の頻度を目安にエサを与えるようにしましょう。

混泳はできる?

レッドテールキャットは攻撃的な性格をした個体が多いため、基本的には単独での飼育をオススメしますが、個体の性格によっては他種の魚と混泳させても問題がおきない場合もあります。

しかし、レッドテールキャットの口に入るサイズの魚は例外なく全て捕食されてしまいますので、混泳させる魚は必ずレッドテールキャットの口よりも大きい魚を選ぶようにしてください。

オススメの混泳魚

レッドテールキャットと相性の良い混泳魚としては「シルバーアロワナ」が有名です。シルバーアロワナはアロワナの中で最も大型に成長しますが、性格は温和なため混泳は成功しやすいです。

混泳させる上で最も大切なのはお互いの性格と遊泳層を考えることです。特に「ポリプテルス」「淡水エイ」等は大人しい性格をしていますが、遊泳層が被っているため相性が良くありません。

混泳させる魚の大きさがレッドテールキャットの大きさの半分以下の場合はエサと認識されてしまい捕食されてしまう可能性が非常に高いため絶対に避けてください。

レッドテールキャット飼育【まとめ】

レッドテールキャットは飼育下でもトップクラスに大型化する魚でありパワーもあるため、他種の熱帯魚よりも大規模な飼育設備が必要になりますし、混泳させることができる魚も限られています。

また、特別な個体でない限りレッドテールキャット自体は安価で購入することができますが、飼育設備の購入費や毎月のエサ代等、生体費用以外にも沢山のお金が必要になるということをお忘れなく。

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