エンゼルフィッシュの飼い方|値段・寿命・種類・混泳・飼育に必要な飼育用品は?

熱帯魚の代表ともいえるほど知名度の高いエンゼルフィッシュは、普段熱帯魚を飼育、観賞する機会がない人でも知っている人が多いのではないでしょうか?

この記事では、エンゼルフィッシュに関する情報をご紹介します。

エンゼルフィッシュってどんな魚?

エンゼルフィッシュの大きさ
10-15cm

エンゼルフィッシュはアマゾン川流域を中心とした南アメリカ北部に生息する肉食性の熱帯魚であり、主に昆虫類や甲殻類、小魚などを捕食します。

平たい体と、長く発達した各ヒレが特徴的なエンゼルフィッシュはゆっくりと泳ぐその姿が天使(エンジェル)のように見えることからその名前がつきとても人気があります。

また、エンゼルフィッシュはシクリッドの一種でありシクリッドの中では比較的温和的な性格であるものの自らの縄張りに他の魚が入ってくると攻撃を仕掛けることもあります。

エンゼルフィッシュの寿命は?

エンゼルフィッシュの寿命
5-7年

エンゼルフィッシュの寿命は約5-7年です。

エンゼルフィッシュは5年前後で亡くなってしまう個体が多い傾向にありますが、エンゼルフィッシュに適した環境で飼育することによって10年以上生きる場合もあります。

エンゼルフィッシュの値段は?

エンゼルフィッシュの値段
300-5000円

エンゼルフィッシュの値段は購入するショップにもよりますが、約300-5000円で購入することができます。

品種改良が繰り返されたエンゼルフィッシュには沢山の種類が存在し、希少性の高い種類や大型化しやすいワイルド(自然採取)個体は通常よりも高値で販売されています。

エンゼルフィッシュの種類は?

シルバー・エンゼル(並エンゼル)


シルバー・エンゼルの特徴

  • 銀色の体に黒い縦ライン

エンゼルフィッシュの原種であるシルバー・エンゼルは、別名「並エンゼル」とも呼ばれており、非常に人気の高いエンゼルフィッシュの一種です。

ゴールデン・エンゼル


ゴールデン・エンゼルの特徴

  • 黄色い体色

ゴールデン・エンゼルは体全体が薄い黄色で構成されており、頭部に近づくにつれて黄色い体色は更に濃くなっていく傾向があります。

ゴールデン・エンゼルはシルバー・エンゼル同様に大変人気があります。

トリカラー・エンゼル


トリカラー・エンゼルの特徴

  • 白色、黒色、オレンジ色の三色カラー

トリカラー・エンゼルは、白色、黒色、オレンジ色の三色が三毛猫のように混じった体色が特徴的であり、体色のパターンは個体により異なっています。

別名「ギニアンズコイ・エンゼル」や「コイ・エンゼル」ともいいます。

エンゼルフィッシュの飼い方


エンゼルフィッシュの飼育に必要な道具(飼育用品)

  • 水槽
  • フィルター(濾過器)
  • ライト
  • ヒーター
  • カルキ抜き
  • 餌(エサ)

飼育に必要な水槽の大きさ

エンゼルフィッシュの飼育に必要な水槽は最低45cm規格水槽が必要になります。

複数飼育や混泳を考えていたり、エンゼルフィッシュをより大きく成長させたい場合は60cm規格水槽以上の水槽を使用するといいでしょう。

フィルター(濾過器)

エンゼルフィッシュは食欲旺盛であり、その分排泄物の量も多く水槽の水を汚してしまいやすいので、濾過能力が高い上部式フィルターや外部式フィルターがオススメです。

濾過能力が非常に高いオーバーフロー式は水流がかなり激しく発生してしまいますので水流が苦手なエンゼルフィッシュは泳ぎ疲れてしまうので避けましょう。

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水温・水質管理

エンゼルフィッシュに適した水質

  • 水温 25-28℃
  • PH 6.0-7.0

水温はエンゼルフィッシュに適した25-28℃、PHは弱酸性-中性を保ちましょう。

エンゼルフィッシュは弱アルカリ性の水でも飼育することができますが、基本的にはPHがあがるようなサンゴ礁の使用は好ましくありません。

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餌(エサ)は何をあげる?

エンゼルフィッシュのエサは、人工飼料とアカムシを組み合わせて与えましょう。

アカムシはエンゼルフィッシュの大好物ですが、アカムシだけではどうしても栄養バランスが偏ってしまいますので、必要な栄養素を効率よく摂取できる人工飼料を主食に、アカムシは副食にするといいでしょう。

エサを与える頻度は一日1-2回、2-3分程で食べきれる量を与えましょう。エサの与えすぎは消化不良や水質の悪化に繋がりますのでいくら食べるからといって与えすぎには注意してください。

混泳はできる?

エンゼルフィッシュは縄張り意識が強いため単独での飼育が基本です。

エンゼルフィッシュ同士の混泳は比較的成功しやすいですが、ペア(2匹)での飼育は余程相性の良い場合を除き避け、3匹以上で飼育するといいでしょう。

相性の悪いペアで飼育すると縄張り争いの際に強さの強弱がつきやすく一方的に虐められる可能性が高くなりますが、3匹以上で飼育することによって縄張りを維持しにくくなり、喧嘩が発生した場合でも攻撃のターゲットが分かれるという利点が生まれます。

また、当然ですが、エンゼルフィッシュの口に入る「ネオンテトラ」や「ヌマエビ」等の小型種との混泳させることは出来ません。

エンゼルフィッシュ飼育【まとめ】

全長10-15cm
寿命5-7年
水温/PH25-28℃/6.0-7.0
遊泳層中層
飼育難易度★★★★★
繁殖難易度★★★★★
混泳難易度★★★★★
推奨水槽サイズ60cm規格水槽

エンゼルフィッシュは環境適応能力が高く、アクアリウム初心者の方でも安心して飼育することができる品種ですので、興味のある方は是非飼育にチャレンジしてくださいね。

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