一般的に水槽で飼育する熱帯魚と言えば、グッピーやネオンテトラ等の小型魚を想像する人が多いのではないでしょうか。
小型魚が群を成して泳ぐ姿はとても美しいですが、他の魚を捕食する立場である肉食魚はとても迫力があり、小型魚とは違った魅力がありますので是非飼育にチャレンジしてみてはいかがですか?
この記事では、アクアリストに人気がある中型-大型淡水肉食魚5品種をご紹介します。
アクアリスト初心者にオススメな肉食魚「オスカー」
オスカーの基本情報
- 最大全長: 30-35cm
- 寿命: 10-20年
- 値段: 500-8000円
- 混泳難易度: 普通
- 飼育難易度: 簡単
- 水槽サイズ: 60x45x45cm水槽
オスカーは安価で購入することができ、飼育に大型水槽が必要ないことから人気がとても高い魚で、初めての肉食魚の飼育にオススメな品種です。
その人気の高さから品種改良が盛んに行われており、様々なカラーバリエーションが存在します。
ワイルド個体(自然採取個体)は、産地によってカラーバリエーションが異なり、フォルム(体形)も若干の差があって個性豊かです。
また、オスカーは熱帯肉食魚の中で最も人に懐きやすい魚と言っても過言ではありません。手から直接エサを与えることは勿論、中にはボールで遊んだり飼育者の腕に体を擦り付けて甘えてくるような甘えん坊な個体もいます。
小さい恐竜のような見た目をした「ポリプテルス」
ポリプテルスの基本情報
- 最大全長: 30-100cm
- 寿命: 10-20年
- 値段: 500-50000円
- 混泳難易度: 簡単
- 飼育難易度: 簡単
- 水槽サイズ: 60x30x36cm水槽-150x60x60cm水槽
まるで恐竜を小さくしたよう外見のポリプテルスは、地球に恐竜が生息していた時代、中生代(約2億5000万 – 約6500万年前)から姿形を変えずに生存しており、化石としても発見されています。
ポリプテルスは、最大で30cm程の小型種から最大で100cm以上に成長する大型種まで、確認されているだけで数十種類の品種が存在します。
また、ポリプテルスは古代から生き残ってきただけあって、水質の変化にもとても強いので熱帯肉食魚の入門種としてもオススメです。
蛇のような頭を持った魚「スネークヘッド」
スネークヘッドの基本情報
- 最大全長: 20-130cm
- 寿命: 10-20年
- 値段: 1000-20000円
- 混泳難易度: 難しい
- 飼育難易度: 簡単
- 水槽サイズ: 45x24x30cm水槽-180x90x60cm水槽
スネークヘッドは、名前の通り蛇の頭ような鋭い顔付きと細長い体が特徴的であり、別名「雷魚」とも呼ばれています。
実は日本にもスネークヘッドは生息しており「コウタイ」「タイワンドジョウ」「カムルチー」の三種類が日本で生息が確認されています。
また、スネークヘッドは人間と同じ空気呼吸をする魚であり、水面ギリギリまで水を入れてしまうと息が出来ずに窒息死してしまいます。
それに加えてジャンプ力が非常に高いので水槽から飛び出してしまって死んでしまうなどの事故死に注意が必要になります。
スネークヘッドは他の肉食魚と比べてとてもパワーがあり、レッドスネークヘッド等の大型種はガラス製水槽や蓋などを破損させてしまうこともありますので、アクリル製の製品を使用するなどの対策を取るようにしてください。
お金持ちのみんなが飼ってる!?「アロワナ」
アロワナの基本情報
- 最大全長: 60-120cm
- 寿命: 10-20年
- 値段: 2000-40,000,000円
- 混泳難易度: 普通
- 飼育難易度: 普通
- 水槽サイズ: 120x60x60cm水槽-180x90x60cm水槽
アロワナは、龍のような見た目から中国では「龍魚」と呼ばれており、龍魚は権力や繁栄、幸運を招く魚として神様のように崇められています。
アロワナと言えば、やはり富裕層(お金持ち)が飼育している熱帯魚とイメージする人が多いと思いますが、そのイメージは半分正解で半分間違いでもあります。
アロワナは種類や個体による差が大きく、2000-7000円程の安価な購入することができる品種から、1,000,000円以上で販売されている非常に高価な品種まで存在します。
このようにアロワナは個体による値段の差が凄まじく、過去にはアジアアロワナの白変種が4000万円で売買されるほど人気があります。
淡水で飼育する事できるエイ「淡水エイ」
淡水エイの基本情報
- 最大全長: 60cm
- 寿命: 10-20年
- 値段: 15000-10,000,000円
- 混泳難易度: 簡単
- 飼育難易度: 難しい
- 水槽サイズ: 120x60x45cm水槽-150x60x60cm水槽
淡水エイは、独特の美しい模様が魅力的で非常に人気があります。
日本に流通している淡水エイは数種類存在し、値段が安い「モトロ」や、値段が非常に高い「ポルカドット・スティングレイ」や「ダイヤモンド・ポルカ」等に人気が集中しています。
中でもダイヤモンド・ポルカは、模様の美しい個体には1000万円以上の値が付くこともあり、マニアの間で人気が非常に高い品種です。
また、淡水エイは水質の変化や悪化にとても弱く、PHショックを起こしやすいので、熱帯魚飼育初心者の方にはオススメできません。
まとめ
飼育してみたい肉食魚は見つかりましたか?
この記事では、アクアリストに人気がある有名な肉食熱帯魚5品種をご紹介しました。
ここで紹介した代表的な品種の肉食熱帯魚以外にも様々な種類が存在しますので、一度水族館やアクアショップに出向いてお気に入りの一匹を探してみるのもいいかもしれませんね。