ドワーフスネークヘッドの飼い方と注意点|特徴・寿命・混泳・値段【まとめ】

小さな蛇のような頭を持っている「ドワーフスネークヘッド」という魚をご存知でしょうか?

ドワーフスネークヘッドは個体によって多様な色彩を持っており、丈夫で簡単に飼育することができることからスネークヘッドの入門種として人気があります。

この記事では、ドワーフスネークヘッドの飼育に関する情報(特徴や寿命等)を解説していきます。

ドワーフスネークヘッドってどんな魚?

ドワーフスネークヘッドの大きさ
20cm

特徴

ドワーフスネークヘッドは、蛇のような頭と茶色の体色が特徴的な肉食性の熱帯魚です。

ドワーフスネークヘッドは個体によって体色に若干の差があり、飼育する環境(水質)によっても体色の濃さが変化するため、原産地が違うドワーフスネークヘッドはまるで別種のように見えます。

最大全長が約20cmと小型なドワーフスネークヘッドは丈夫で飼いやすいことから「レインボースネークヘッド」と同じく、スネークヘッドの入門種としても人気があります。

生息地

ドワーフスネークヘッドは中国や台湾、タイ等のアジア地域を中心に幅広く生息しています。

ドワーフスネークヘッドの寿命

ドワーフスネークヘッドの寿命
5-10年

ドワーフスネークヘッドは約7年程で寿命を迎えてしまう場合が多い傾向にありますが、適した環境で飼育することで中には10年近く生きる場合もあります。

特にドワーフスネークヘッドは原産地(住んでいた水質)が幅広いため、寿命を少しでも伸ばすためには日本の水質ではなく、原産地の水質に近づけた環境を用意することが大切になります。

ドワーフスネークヘッドの値段

ドワーフスネークヘッドの値段
1000-5000円

ドワーフスネークヘッドの値段は原産地によって大きな差があります。

ドワーフスネークヘッドはワイルド個体(自然採取)よりもブリード個体(人工繁殖)の方が安い傾向にあるため、ブリード個体の稚魚は1000-2000円程で購入することができます。

ワイルド個体はブリード個体よりも少し高く、小さめの幼魚が3000-5000円程で販売されています。

ドワーフスネークヘッドの飼い方と注意点

スネークヘッドの飼育に必要な道具(飼育用品)
  • 水槽
  • フィルター(濾過器)
  • ライト
  • ヒーター
  • カルキ抜き

飼育に必要な水槽の大きさ

ドワーフスネークヘッドを飼育するには最低45cm規格水槽が必要になります。

45cm規格水槽があればドワーフスネークヘッドを終生飼育することができますが、水槽を置くスペースが無い等の理由が無い限りは60cm規格水槽を用意したいところです。

高級な水槽を購入しない限りは45cm規格水槽と60cm規格水槽の値段差は殆どありませんし、水槽が大きいと水質が安定しやすくなるため管理も楽になります。

また、ドワーフスネークヘッドを45cm未満の水槽で飼育することは不可能ではありませんが、水槽のサイズが小さすぎると水質の変化が激しく、水質管理が難しいためオススメできません。

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フィルター(濾過器)

ドワーフスネークヘッドの飼育に使用するフィルターは「上部式フィルター」がオススメです。

ドワーフスネークヘッドを単独飼育するの場合は、スポンジフィルターや投げ込み式フィルター等の濾過能力が低いフィルターでも濾過不足になることは殆どありませんが、混泳を考えている場合は上記のフィルターでは濾過不足になってしまうため濾過能力の高いフィルターを使いましょう。

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水温・水質管理

ドワーフスネークヘッドに適した水質
  • 水温 25-27℃
  • PH 6.5-7.5

水質はドワーフスネークヘッドに適した水温25-27℃、PH6.5-7.5(弱酸性-中性)を保ちましょう。

ドワーフスネークヘッドは低水温に強く高水温に弱い性質であるため、水温が30℃を超えるような高水温にならないように気を付けてください。

特に夏場は水温が上がりやすく地域によっては高水温になりやすいため、エアコンや水槽用クーラーを使って高水温にならないようにキチンと対策をしましょう。

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レイアウト(底砂・水草・流木)

レイアウトは自由に行って問題ありませんが、ドワーフスネークヘッドには砂に潜って身を隠す習性があるため、底砂に植えた水草を引き抜いてしまうことがあります。

であるからして、レイアウトに水草を使用する場合は砂に植えない水草を使用したり、流木に水草を活着させたりと水草が抜けないような対策をするといいでしょう。

エサは何をあげる?

ドワーフスネークヘッドのエサは主食に「人工飼料」を与え、副食に「生き餌」を与えましょう。

ドワーフスネークヘッドは金魚やカエル、コオロギ等の生き餌が大好物ですが、人工飼料に餌付けするためにも生き餌はあくまでも“おやつ”として与えるようにしてください。

どうしても人工飼料をエサと認識しない場合は、少し残酷ですが生き餌の中に人工飼料を詰めた物を与えてドワーフスネークヘッドに人工飼料の味を覚えさせましょう。

混泳はできる?

ドワーフスネークヘッドは気性が荒く攻撃的な個体が多いため単独飼育が基本ですが、相性の良い魚を選ぶことによって混泳させることも不可能ではありません。

混泳相手としては温和な個体が多い「ポリプテルス」や「プレコ」がオススメです。

上記で述べた品種は、仮にドワーフスネークヘッド攻撃されたとしても攻撃し返すことは殆どないため、大きな怪我をしてしまうような激しい喧嘩になりにくい傾向にあります。

しかし、ドワーフスネークヘッドが混泳魚を一方的に虐め続けてしまうことも考えられるため、混泳にチャレンジする際は隔離用水槽を用意しておき、相性が悪かった時はすぐに隔離してください。

ドワーフスネークヘッド飼育【まとめ】

全長20cm
寿命5-10年
水温/PH24-27℃/6.5-7.5
遊泳層底層-中層
飼育難易度★★★★★
繁殖難易度★★★★
混泳難易度★★★★★

小型なドワーフスネークヘッドは比較的小さな水槽でも飼育することができ、体が丈夫で水質の変化にも強いためスネークヘッドの飼育に初めて挑戦する初心者の方にピッタリな品種です。

しかし、ドワーフスネークヘッドを含むスネークヘッドは、ジャンプ力が高いことから飛び出しによる事故死が死因として最も多いため、水槽の隙間ができないようにキチンと密閉しましょう。

スネークヘッドの飼い方と注意点|特徴・寿命・種類・混泳・値段【まとめ】
スネークヘッドに関する情報(特徴・寿命・種類・混泳・値段)をはじめ、水温や水質、飼育に必要な水槽の大きさ等、スネークヘッドの飼育に役立つ情報をご紹介します。
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